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全力で競い合い、最後はお互いを称える。スポーツマンシップを学ぶ、Primary Division運動会。

2024.05.20

4月27日(土)、Primary Divisionの運動会が開催されました。
玉川学園では幼稚部から大学生までが参加する秋の体育祭だけでなく、K-12のDivisionでも運動会を開催しています。Primary Divisionでは小学1〜5年生に加え、幼稚部の年長組の園児も一緒に運動会を実施。各学年を赤組と白組に分け、得点を競い合います。またこの行事は「親と子と先生の運動会」という名称の通り、玉川学園が大切にしている親と子と教員が力を合わせる、三位一体の教育を実践する場でもあります。この日も多くの保護者の皆さんが参加し、皆で作る運動会となりました。

児童の司会進行により、開会式が行われました。Primary Division教育部長の野瀬先生は秋の体育祭で小原芳明学園長が話す「我々の競争相手は無限大の大空、確固不動の大地。しっかり頑張りましょう」を引用し、「大きな空の下で、広い大地の上で、元気いっぱい、敵も味方も関係なく、運動を楽しみましょう」と、分かりやすく児童に伝えました。続いて行われた選手宣誓では、5年生の女子児童が「私たち玉川っ子は楽しみながらルールを守り、安全に競技をすること。正々堂々と勝負し、どちらが勝っても笑顔で終わること。そしてこの運動会に参加した人たち全員に素敵な思い出が残せるよう、精一杯頑張ることを誓います」と宣誓。いよいよ運動会が始まりました。
ここでは、この日行われた各競技についてご紹介します。

かけっこ

1、2年生は51メートル、3〜5年生は66メートル、そして年長組は39メートルを走るこの競技。低学年ではまだまだまっすぐ走ることのできない児童もいますが、年次が上がるにつれて走り方もしっかりとしていきます。途中で転倒しても最後まで走りきり、その姿に観客も声援や拍手で応えます。拮抗するレースも多く、ゴールの真横に立ち順位を決める先生の表情も真剣そのもの。1〜5年生は各レースの1位と2位が決勝戦へと進み、男女共に学年1位が決定。1位の児童は競技後にメインスタンドに向かって一列に並んで名前を呼ばれ、拍手が送られました。

ボール運びリレー

4、5年生が取り組んだこの競技は、2人一組となり、2本の棒でボールを挟んで運んで次の組へとつないでいき、早く運び終えたクラスが勝者となります。ボールの大きさはドッジボール、65センチの中玉、95センチの大玉の3種類があり、それぞれに運ぶ際の難しさがある点もポイント。途中でボールが落ちてコロコロと転がってしまったり、次の組への受け渡しが上手くいかなかったりといったハプニングも多く、順位が頻繁に入れ替わります。その都度大きな歓声が上がり、白熱したゲームとなりました。

みんななかよし

幼稚部年長組の園児や未就学児を対象とした種目で、ソフト跳び箱を歩いて超えたり、フラフープの輪をくぐったりと障害物をクリアしながらゴールを目指します。それぞれの障害物には5年生が待機して、子どもたちをサポート。ゴールするとお菓子が手渡され、皆ニコニコに。

玉入れ

午前の部最後の競技は年長組〜3年生と、その保護者の皆さんが行う玉入れです。園児や児童は1分間、そして保護者の皆さんは30秒間という決められた時間内で籠に玉を入れます。学年が上がるにつれて籠も高くなり、難易度もアップ。児童たちは2回行いますが、皆が「一度目よりも一つでも多くの玉を入れよう」と一生懸命投げ入れます。その一方で、終了の合図と同時にほとんどの児童が玉を投げるのをやめるなど、ルールを守る意識が浸透している点も印象的でした。

綱奪い

赤組・白組に分かれて9本の綱を奪い合い、より多くの綱を奪ったほうが勝ちとなる競技。1〜5年生の児童と、4・5年生の保護者の皆さんが行いました。各学年で試合が行われ、ピストルの音を合図に両軍が声を上げながら綱に向かう様子は、まるで合戦のよう。グラウンドのあちこちで小さな綱引きが行われますが、奪われた側はすぐに気持ちを切り替えて、他の綱を奪いに行くことが重要になります。また保護者の皆さんの中には軍手を用意して臨む人もいるなど、本気度が伝わってきます。お母さんの回もお父さんの回もとても力強く、応援する児童たちも大喜びでした。

選抜リレー

秋の体育祭同様、最も盛り上がる競技といえるのがこの選抜リレーです。事前に各クラスで競技会を行い、男女1、2位となった児童が参加。赤組・白組それぞれ2チームがバトンをつないでいきます。1年生から順番に走るので、走者が徐々に身体が大きくなり、力強い走りへと変わっていきます。毎年、この選抜リレーへの参加を目指し日々練習している児童も多く、今年も抜きつ抜かれつの名勝負が見られました。

綱引き

長い綱を、赤組・白組に分かれて引き合います。綱奪いとは異なる長くて太い綱は、保護者のお父さんたちが運びます。児童も保護者の皆さんも、それぞれ1・2年、3・4年、5年の3回戦で対戦。この日の運動会は序盤から赤組が優勢だったものの、白組が徐々にその差を詰め、綱引きの結果如何では逆転もあり得るというドラマチックな展開。児童も保護者の皆さんも死力を尽くして戦い、声の限り応援し続けます。まさに運動会の最後にふさわしい競技でした。

全ての競技が終わり、児童と保護者の皆さんがグラウンドに集まり、閉会式が行われました。結果は512点対495点で赤組の勝利です。序盤からのリードを守った結果ですが、白組の猛烈な追い上げもあり、最終的には僅か17点差という好勝負となりました。飛び上がって喜ぶ赤組の児童、そしてガックリと肩を落とす白組の児童。けれどもお互いの頑張りを拍手で称え合いました。また終始熱い応援を送ってくれた保護者の皆さん、一緒に頑張った先生たち、また休日にもかかわらず手伝ってくれた放送部の中学生・高校生の生徒に対しても、児童たちは大きな拍手で感謝の意を表しました。最後に野瀬先生が「今日は楽しい運動会を行うことができました。これも、多くの人の支えがあってできたことです。明日からも、いろんなことに感謝をしながら頑張っていきましょう」と児童に話すと、グラウンド全体から「ハイ!」と、元気な返事が返ってきました。

また、この運動会の運営に大きく貢献したのが5年生です。体育委員を中心に、競技に使われる器具の配置や撤収、司会進行、幼稚部園児のアテンドなど、さまざまな係を担当しました。もちろん教職員が行うよりも時間はかかりますが、5年生が多くのことを学ぶ機会となっています。また4年生以下の児童にとっても、お兄さんやお姉さんの頑張る姿を間近で見ることができ、自身が5年生になった時の意識を高めることができます。

当日は天候が危ぶまれましたが、結果的に雨も降らず、爽やかな気候の中で開催することができました。帰宅後はどのご家庭でも、親子それぞれの頑張りが話題になったのではないでしょうか。多くの学びの機会であると同時に、家族にとっての思い出の一日となる、玉川学園らしい運動会となりました。

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