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複合領域研究Introduction to Japan: Arts & Sciences 2024 米国ドレクセル大学交換留学生をむかえて始動

2024.05.31

ドレクセル大学芸術学部から4名の交換留学生をむかえて、日本について多分野の知識と体験を通して学ぶ授業「複合領域研究Introduction to Japan: Arts & Sciences 2024」がはじまりました。複数の学部の教員が担当し、授業はキャンパス内外で繰り広げられます。農学部、経営学部、芸術学部の学生が履修し、交換留学生と交流しともに学んでいます。前半では、教育学部から大谷千恵教授、リベラルアーツ学部から田中素子教授、農学部から南佳典教授、友常満利准教授、教育博物館から萩原哉准教授がオムニバス形式で授業を担当しました。

教育学部の大谷千恵教授から「教育から見る日本」と題して、道徳授業を通した価値観の日米比較や日本語を母語としない児童生徒数の都道府県別の割合など、日本の教育現場の実態を交えて解説があり、日米の学生たちはそれぞれの経験をもとに活発に意見交換しました。
リベラルアーツ学部の田中素子教授の「マンガの系譜」は、交換留学生の関心の高いテーマですが、体系的にマンガの起源をたどるとともに、マンガの定義となる要素を事例から丁寧に探ることで、気づかなかった視点や各国の表現の相違もグループワークで明確になり知識が深まりました。

大谷千恵教授 教育から見る日本
田中素子教授 「マンガの系譜」グループワーク

次の授業回では、日本のマンガの起源ともいえる、高山寺に伝わる鳥獣人物戯画(平安時代後期)の複製を教育博物館の萩原哉准教授がひろげて見せると、生き物たちの躍動感あふれるユーモラスな描写や紙の継目などのディテールにも目が止まり興味は尽きませんでした。そして、緊張気味に矢筈(やはず)を扱い、掛け軸をかべに掛けて眺め、均等に巻き上げて紐で結び、箱におさめるまでの一連の所作を終えると、交換留学生からは、「日本の巻物の正しい扱い方を学べて嬉しい」、「一人ひとりが異なる絵だったので、それぞれ見比べるのも楽しい体験だった」などのコメントがありました。

萩原哉准教授 掛け軸と絵巻
南佳典教授 箱根自然観察林の須雲塾

箱根自然観察林では、農学部南佳典教授による箱根の地史と自然撹乱についての講義後、奥山を散策しました。学生は異なる木々の葉を順々に手にとり、個々の葉の形、色、触感、香りを確かめつつ南教授の解説を聞きました。奥山では、農学部助手の髙橋里世さんと大学院生椙田さくらさん、学部生の小川真斗之さん、野坂美緒さんも交えて日米学生間で動植物の生態について対話が弾みました。5月初旬の奥山には、ヤマツツジの花の彩りとクロアゲハも見られ、水辺で大小のサワガニを探すと学生たちは大喜びで手にとり季節ごとの生き物のいとなみを肌で感じました。

箱根の奥山散策
友常満利准教授 里山とテクノロジー

学内農場では、農学部友常満利准教授から自然の恵み「エコシステム・サービス」について説明がありました。キャンパス内に広がる里山を研究フィールドとする大学院生の安藤幹人さん、濱田悠太さん、稲垣大輝さん、飯島涼さん、杉崎義和さんからは、それぞれの研究対象と調査方法を含めて説明があり、STREAM Hallのメーカーズフロアを活用し自作の調査器具を用いた土壌中の植物根の研究(安藤)、ドローンを用いた植生調査(稲垣)、落ち葉コンポストの土壌動物調査(飯島)、里山の水生昆虫(濱田)など同世代の意欲的な研究活動からも刺激を受けました。履修生たちは、日本にまつわる前半の講義と自然文化体験をふまえて、後半の講義とグループ・プロジェクトに取り組みます。

ドローン操作体験
土壌中の植物根の調査方法の開発
ドローンで撮影会
ドローン・データ情報

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