毎年、新たなメンバーで臨む町田市自衛消防技術発表会。今年も学園の安全を守る防災リーダーが誕生しました。
9月13日(金)、町田消防署・町田防災管理者研究会主催の自衛消防技術発表会が町田消防署本庁舎で開催され、玉川学園と学園内の警備を担当している株式会社アルクの自衛消防隊(隊員は玉川学園勤務者で構成)が、1号消火栓の部に参加しました。この発表会は町田市内の企業や団体、教育機関、各種施設が参加して、日頃の消防訓練の成果を発表するというもの。玉川学園では未経験の職員によって隊を編成し、毎年参加しています。
玉川学園がエントリーした1号消火栓の部では、火災が発生したという設定で通報連絡・初期消火・避難誘導・屋内消火栓操法といった災害発生時の初期対応に、指揮者・1番員・2番員の3名で臨みます。毎年新たなメンバーで参加することから、これまでに参加した職員の数も多く、この発表会についても学園内で広く知られています。本年度も多くの教職員が応援に駆けつけました。
そうした中で今回のメンバーは、約2カ月にわたって行ってきた訓練の成果を披露。メンバー3名が、協力し合いながらそれぞれの役割を全うしました。
指揮者 中山千尋(総務部管財課)
「もともと声がそれほど大きいほうではないので、発表会できちんと声を出せるか、少し不安でした。けれども発声だけでなく他のメンバーとの連携なども、本番が一番上手くできたのではないかと思っています。私は所属が総務部なので、もし災害などが発生した際には他部署以上に率先して動くことが求められます。その際にも今回の経験を活かして動けるようになりたいですね」
1番員 今泉早貴(経理部)
「1番員はホースを持って放水を行うなど、体力が求められます。私は高校まで運動部に所属していたので、この役割を自ら希望しました。指導役のスタッフの方から細かな部分まで気を配るようにと言われたので、今日はそうした部分もきちんとできたのかなと思います。同期のメンバーと一緒に訓練をするのは初めての経験だったのですが、終わってしまうことを少し寂しく感じています」
2番員 林友里(人事部人事課)
「この発表会では自分の役割をきちんと遂行しながら、他のメンバーの様子もしっかりと確認することが重要になります。これは実際に災害が起きた時だけでなく、普段の業務でも欠かせない考え方だと思いました。災害時には慌ててしまいがちですが、生徒の誘導などでは大きな声で早口にならないよう、心がけたいと思います」
また株式会社アルクの皆さんからも「練習を繰り返したことで、災害時でも落ち着いて行動できるようになったのではないかと思います(指揮者 山田哲也さん)」、「以前は自衛隊に所属していたのである程度の知識はありました。今日は台詞が飛んでしまった部分もあったのですが、冷静になることが何より重要だと感じました(1番員 大藤優人さん)」、「息を合わせることが難しかったのですが、そうした協力する姿勢が災害時でも欠かせないのだと思います(2番員 矢野奏音さん)」といった感想が聞かれました。
玉川学園はこの自衛消防技術発表会に参加することで、この発表会の経験者を増やすことを目指しています。実際に、現在の職員の約1/3がこの発表会を経験済み。キャンパス内には消火栓が設置されていますが、使用法を知っていなければ正しく使うことはできません。こうした知識を備えた「防災リーダー」が学園内に数多く在籍していることが、安心・安全なキャンパス実現へとつながっています。