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マリンアクアリウムのイベント「REEF FESTA 2025」でサンゴ研究部の8年生がステージ発表を行いました。

2025.10.15

マリンアクアリウムのイベントで、サンゴ研究部の8年生3名が登壇

玉川学園サンゴ研究部の8年生が、9月28日(日)に東京都立産業貿易センター・浜松町館で開催された「REEF FESTA 2025」でポスター展示およびステージ発表を行いました。
「REEF FESTA」は海水生物を飼育するマリンアクアリウムに特化した展示・販売イベントで、全国の専門店やメーカーが出店することから、マリンアクアリウムに興味を持つ多くの人が来場します。休日ということもあり、会場は朝から多くの人で賑わっていました。
サンゴの飼育養殖を軸に、課題研究や学園内外での発表などを行っているサンゴ研究部。2024年度には学校団体としては初めて「日本サンゴ礁学会 保全・教育普及奨励賞」を受賞するなど、活発な活動を続けています。この日は8年生の安達俊晴くん、杉本樹真くん、萩航希くんが登壇。来場者に向けて発表を行いました。

大人たちに交じっての発表にも、物怖じせず臨んだ部員たち

今回のイベントでは、マリンアクアリウム分野での著名人の対談や、SNS上で飼育している海洋生物について発信している方などがステージ上でトークセッションなどを行います。そうした中でステージに上がった部員たちですが、集まった皆さんから大きな拍手を受けて発表を始めました。
その内容はサンゴを巡る海の現状から始まり、実際にサンゴ研究部6-8年で取り組んでいる「海面飼育と陸上水槽飼育の比較実験」などの活動についてなど、多岐にわたります。それらを用意したスライドを使い、分かりやすく説明していく部員たち。サイテックセンター(STC)101教室で行っている陸上水槽飼育が順調に進み、6ケ月間で重量が平均で4倍以上増加するなど、サンゴが想定以上によく育っているといった説明に、来場者も真剣に耳を傾けます。20分ほどの発表でしたが、部員たちは台本などを読み上げるのではなく、終始自分の言葉を使い、物怖じせずに説明していたのが印象的でした。

11月の日本サンゴ礁学会での発表に、高まる期待

発表を終えた生徒たちに話を聞きました。

「今日は緊張しましたがとてもいい経験になりました。普段の活動では週に4日サンゴの世話をしています。アクシデントもあり苦労しますが、月に一度の計測で成長度合いが分かるのでやりがいがありますね。高等部を卒業するまでに水槽内でサンゴの産卵を実現させたいです(8年生・安達俊晴くん)」

「保全プロジェクトのリーダーを担当しているので、計測しているサンゴを沖縄に植え付けた後どうなるかを見てみたいですね。今回の経験を、今後日本サンゴ礁学会で発表する際などにも活かしていけたらと思っています(8年・杉本樹真くん)」

「祖母が沖縄に住んでいるのですが、近くの海ではサンゴの白化現象が起きています。また以前は見ることのできたタツノオトシゴも見られなくなってしまいました。それらを完全に元に戻すことは難しくても、活動を通して少しでも昔の海の環境を取り戻したいですね。(8年・萩航希くん)」

顧問の市川信教諭は、「今回は日々の活動についての発表が中心でしたが、彼らは帰宅してからも毎日2時間ほど、オンラインを使って発表の練習を繰り返したそうです。11月には今年も日本サンゴ礁学会があり、今回の3人も発表を行いますが、いい経験になったのではないでしょうか」と、今回の発表を高く評価。
サンゴ研究部の活動は、沖縄県伊江島海の会や西松建設株式会社、国際航業株式会社といった多くの企業や自治体の皆さまの協力によって行われています。そうした皆さまへの謝辞も発表の中で口にした部員たち。間もなく行われる日本サンゴ礁学会での発表がとても楽しみです。

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