知識と経験、そして多くの思い出を胸に旅立つ卒業生たち。恩師や家族に見守られ、大学卒業式が行われました。
「オール玉川」で、卒業生たちの門出を祝う
玉川大学の卒業式と大学院の修了式が、3月13日(金)に大体育館で執り行われました。
式の司会を担当するのは、卒業生でありフリーアナウンサーとしても活動されている芸術学部の関野浩之先生です。そして玉川大学管弦楽団と合唱団の指揮を芸術学部の中田知宏先生が、オルガンの演奏を同学部の中村岩城先生が担当。オール玉川で卒業生を送り出します。



恩師や家族に感謝し、今後の活躍を誓う卒業生たち
本年度も出席者全員が起立しての国歌斉唱から始まりました。
続いて行われた学位記の授与では、各学部学科の代表者が登壇。小原一仁学長から学位記を受け取る学生たちは、皆晴れやかな表情です。




その後、在学期間を通して成績・人物共に最優秀と認められた学生に贈られる学長賞の授与が行われました。18名の学生がその栄誉を手にし、代表して2名がスピーチを行いました。
「英語教師を目指して本学の門をくぐったものの、その道のりは平坦ではありませんでした。けれども仲間や先生に励まされ、歩みを進めることができました。ラーニングコモンズで仲間と過ごした時間は、かけがえのない思い出です」と、キャンパスでの日々を振り返った文学部英語教育学科の若林尚輝さん。アメリカの教育哲学者、ジョン・デューイの『教育は人生への備えではない。教育とは人生そのものである』という言葉を引用し、「春からは英語教師としての一歩を踏み出します。私自身の大学生活同様に、学校での学びや経験が生徒たちのかけがえのない思い出となります。生徒一人ひとりの人生に、光をともせるような教師を目指します」と、決意を語りました。
そしてもう一人の卒業生代表である農学部先端食農学科の渡邉諒人さんは、高校まで続けていた陸上競技に区切りをつけたこともあり、入学当初は目標を見失っていたと言います。「そうした思いから、勉学にそれまで以上に真剣に取り組むようになりました」。ブドウのポリフェノールを題材に、卒業研究にも没頭。そのために北海道の弟子屈農場にも足を運び、収穫を手伝ったそうです。「研究が思うように進まないこともありましたが、先生や仲間に励まされて粘り強く試行錯誤を繰り返しました」と、玉川大学での多くの人との出会いと学びに没頭できた時間は、宝物だと語る渡邉さん。二人とも恩師や家族への感謝の言葉も忘れず、会場から温かな拍手が送られました。


「目標を見つけ、自分だけの道を作ってほしい」と語る小原学長
代表者のスピーチに続いて、卒業生全員による想いを込めた「仰げば尊し」斉唱があり、その後に小原学長からの祝辞がありました。「『自分は何者で、何のために生まれてきたのか』。その問いに向き合うことが教育の第一義だと小原國芳は考え、そして『我はこの道を行くという道を見いだしてくれ』と続けました。自分は何者かの答えは簡単に見つからなくとも、どう生きるかは決めることができます。その時々で変化したとしても意志を持ち続けることが、答えにたどり着くためには大切でないでしょうか」と、小原学長は創立者の言葉を用いて卒業生に語りかけました。


その上で「自分を語る際に学歴や職業を結びつける人もいますが、それが如何におかしなことか、皆さんなら理解できるはずです。皆さんの中には既に進むべき道を見つけた人もいれば、まだ見つけられない人もいるかもしれません。どんな状況も、答えにたどり着くための大事な道程です。自分が納得できる今を積み重ねていけば、誰にも真似できない道が出来上がるはずです」とエールを送り、「社会に出れば、先生から与えられる目標も、模範解答も皆さんの前にはありません。しかし皆さんの中には全人としての心の品格や、自らを発展させていく強さが育まれています。いずれわが道が完成した時、一体自分は何者なのか、何のために生まれてきたのか。その答えがようやく見えてくるのではないでしょうか。皆さんの「わが道」に向けた地道な労作が誰かの救いや喜び、癒しとなることを、そして堂々と自分らしい今を生きてくれることを切に願っています。今日はご卒業、ほんとうにおめでとう」と、卒業生たちの門出を祝いました。
春からは自ら目標を決め、新たな一歩を踏み出すことに
学長の祝辞に続いて、出席者全員で校歌を合唱。皆で校歌を歌う最後の機会でもあり、卒業生たちの歌声が会場に響きました。こうして卒業式は幕を閉じ、卒業生たちが退場していきます。最後の一人が会場を後にするまで、拍手が途切れることはありませんでした。
学長の祝辞にあるように、4月からは与えられた目標ではなく、自ら目標を決めて新たな一歩を踏み出す卒業生たち。それはまさに玉川学園の12の教育信条の一つである「人生の開拓者」です。彼らの多くは今日で玉川の丘を後にしますが、卒業しても玉川っ子であることに変わりはありません。またいつかこのキャンパスを訪れて、成長した姿を見せてくれることを願っています。

