「サンゴの海を守れ!」 日頃の研究活動を活かし、サンゴ研究部がよこはま うみ博のステージでサンゴの現状について発表を行いました。
夏休みに開催された子ども向け体験型イベントに参加

8月8日(土)と9日(日)、横浜市で開催された「よこはま うみ博2026」にSecondary Divisionのサンゴ研究部が参加。ワークショップやステージ発表などを通して普段の活動やサンゴの現状を来場者にアピールしました。
うみ博は今年で11年目を迎える、海をテーマにした子ども向けの体験型イベント。日本丸メモリアルパーク、大さん橋ふ頭周辺、そして横浜市役所アトリウムを会場に、さまざまなアクティビティやクルーズ体験が行われます。サンゴ研究部は昨年から参加しており、今年も横浜市役所アトリウムでステージ発表とワークショップを行いました。
自分たちの研究成果を、子どもにも分かりやすく説明
「サンゴの海を守れ! -玉川学園サンゴ研究部の挑戦-」と題したステージ発表は8日と9日に一回ずつ行われ、8・9年生(中学2・3年生)の部員たちが動画やスライドを用いてサンゴを取り巻く状況について説明。近年問題となっている、海水温上昇などが原因のサンゴの白化現象について、来場者に分かりやすく伝えました。登壇した9年生は、昨年開催されたREEF FESTAでもステージ発表を経験。アクアリウム関係者などサンゴについて詳しい人が対象だった昨年に対し、今回は子どもにも伝わるよう、分かりやすい内容に変更するといった気配りが随所に見られました。中学生による発表は他になく、ほとんどは海洋に関する専門家が登壇するという状況の中、部員たちは堂々と発表。聞いている子どもたちに、逆に質問を行うといった場面もありました。サンゴについての説明にもよどみがなく、自分たちの言葉で発表をしていることが感じられました。登壇後に9年生の安達俊晴さんは「一般の方にサンゴについて理解してもらうこのような機会は重要だと思います。また、知識をアウトプットすることは、自分にとってもいい経験になっています」と、このイベントに参加することの意義について触れました。そして子ども向けの発表ということについて、9年生の萩航希さんは「難しい漢字はひらがなに置き換えたりクイズを取り入れたりして、子どもにも分かりやすく、興味を持ってもらうよう心がけました」と、今回の発表に対して取り組んだことについて語ってくれました。

ワークショップではレジンを使ったアクセサリー作り体験も
また子どもたちを対象に、「白化サンゴでキーホルダーを作ろう!」と題したワークショップも開催しました。サンゴ研究部での活動の中で白化してしまったサンゴと、加工が簡単なUVレジンを用いて涼やかなアクセサリー作りに挑戦するというもので、2日間とも予約で埋まってしまうほどの人気ぶりでした。白化したサンゴは一見きれいですが、環境ストレスで内部の褐虫藻が失われることが原因です。そうしたことも説明しながら、部員たちはアクセサリー作りをサポート。30分程度の時間がかかるため、子どもたちは作業を行いつつ部員たちにさまざまな質問を投げかけます。そんな質問の一つひとつにも、部員たちは丁寧に答えていました。8年生の黒崎泰さんは「子どもたちにも理解してもらうように、事前に想定される質問などを考え、対応できるように準備しましたが、意外な質問をする子どももいて大変でした」と振り返りました。





これまでの活動を基盤に、10年生以降は個人研究が中心に
サンゴ研究部では今回のような発表活動や普段の研究活動だけでなく、近年は玉川大学と共同で「サンゴ学習AI」の開発に取り組むなど、幅広い活動を積極的に行っており、2024年には日本サンゴ学会保全・教育普及奨励賞も受賞しました。8年生の三橋くるみさんは、「日頃の研究活動だけでなく、新たに入ってきた部員がサンゴに興味を持ってくれることが嬉しいです」と、活動のやりがいを口にします。そして「今回、子どもたちの保護者の方から『中学生でこのレベルの研究をしているの?』と驚かれました。10年生(高校1年生)になったらより専門的なテーマでの個人研究が始まるので、今のうちにそれに備えるよう研究に取り組んでいきたいです」と語る9年生の杉本樹真さん。発表やワークショップでの経験を今後の研究活動に活かしていこうという部員たちの姿勢が印象的でした。
今回のイベントは、生徒たちにとって日頃の研究成果を広く発信する貴重な機会となりました。また、発表やワークショップを通じて、分かりやすく伝える力を磨くことができ、さらなる成長につながる2日間となりました。
