芸術学部『海外特殊研究』ドレクセル大学において行われるデモンストレーションに向けて
6月22日(金)、芸術学部『海外特殊研究』の授業で、ドレクセル大学(米国・ペンシルバニア州・フィラデルフィア)において行われる日本の伝統技法を伝えるための事前発表会が行われました。
8月1日(水)~7日(火)に実施される海外研修で、学生は自らの作品やテキスタイル(織物、布地)技術の発表、それに伴うディスカッションを英語で行います。さらに、ペンシルバニア州市内の美術館において、教育交流活動としてテキスタイル・ワークショップも開催することになっており、そのすべてを英語で説明しなければなりません。
この授業は、
- 日本の絞り染めや型彫りなどの技術を習得して、英語で指導することができる
- 海外での展覧会およびワークショップ開催の方法を説明することができる
- 国際的視野と意識を持ち、コミュニケーション・スキルを向上させることができる
- 教育交流学生として自覚と責任のある友好的行動が実践できる
ことを目標としています。
この授業を受講する学生は、すでに日本の藍染め、型染め、型彫り、絞り染めなどに関する専門知識や歴史的背景を学習しています。今後は、それら習得した技術を海外に伝えるための方法の検討を重ねます。それぞれの担当を割り振った学生たちは、パワーポイントを使用すると同時に実際の工程を見せながら、現地で何をどのようにして伝えるべきかを考え、30分間という限られた時間の中で発表を行いました。
試行錯誤しながら行われた発表終了後、学生たちは、指導担当の藤枝由美子准教授と英語指導担当のリー・ジョナサン准教授から、日本と海外では長さの単位が異なること、日本の専門用語は外国人には理解できないこと、詳細はプリントを配付するなどして発表はシンプルに行うことなどのアドバイスを受けました。
藤枝由美子准教授は昨年度、大学での授業・活動を通じて、学生の社会人基礎力がどれだけ成長したかを競う「社会人基礎力育成グランプリ」の関東地区予選大会(2011年11月21日開催)で地区優秀指導賞を受賞しています。
帰国後の10月5日(金)に学生たちはこれらの報告会を行います。英語で日本の技術を伝えることの難しさ、米国の美術やデザインの状況、同世代の学生の考えや意見など、海外研修での交流活動から会得したことを報告してくれます。