ビジュアル・アーツ学科学生がニューヨーク イサム・ノグチ美術館元主任学芸員の特別講義を受講
6月6日(木)、玉川大学視聴覚センターにおいて、芸術学部ビジュアル・アーツ学科の『ビジュアル・アーツ研究』を履修する学生約80人が、ニューヨーク イサム・ノグチ美術館の元主任学芸員ボニー・リチラック氏の特別講義を受講しました。リチラック氏は、ニューヨークで生まれた芸術作品や芸術家についての写真とともにエピソードを多数紹介し、学生達はアートキャリアについて学びました。
講師のリチラック氏は、ニューヨークにおいて作家活動、イサム・ノグチのアシスタント、学芸員、大学講師など多方面にわたって活躍しており、「芸術感性をもったプロフェッショナル」のあり方を紹介してくれました。リチラック氏はニューヨークのプラット・インスティテュートにおいて「芸術家による展覧会企画」の授業を実施し、芸術専攻の学生に職業的訓練の機会を設けています。
また、リチラック氏の最近の彫刻作品の紹介もありました。フロリダのキーウェストで屋外のパブリックアートの制作に挑戦した話では、水をテーマとしてマンホールの蓋をかたどった水色のロウでつくった作品を地面に設置したそうです。この作品は、太陽の熱で次第に色と形体が変化しますが、このような作品もあるということを教えてくれました。
今回の特別講義は、ニューヨーク イサム・ノグチ美術館において勤務経験のあった村山にな准教授の依頼をリチラック氏が快諾してくださったことにより実現しました。芸術学部の学生にとって、卒業後にどのような職に携わるのか、就学中のいま、具体的な事例から学ぶことのできる有意義な内容でした。また、留学や国際交流、英語学習のモチベーションを高める良い機会となりました。