観光学部、1年間の「オーストラリア留学説明会」を開催しました
2013年度に開設した観光学部。その大きな特徴は、2年次の秋学期から約1年間、留学条件を満たした学生全員がオーストラリア・メルボルンへの海外留学を行うことです。現在、2年生がこの秋からの留学に向けて準備を進めています。
6月21日(土)、今年入学した1年生と保護者の方を対象にした留学説明会を開催しました。会場となった視聴覚センターは、熱心な学生と保護者の方々でほぼ満席状態に。中には北海道から参加された保護者の方もみられました。当日は観光学部の先生方全員に加え、オーストラリア・ビクトリア州政府東京オフィス教育企画推進官の眞田まこと氏も訪れ、留学の地となるメルボルンについて詳しく説明をしました。
眞田氏は、「観光学部の留学先として、メルボルンがなぜ選ばれたのか」と問いかけ、「メルボルンが位置するビクトリア州は、オーストラリア総面積の3パーセントほどの面積の州(日本の本州と同面積)ですが、オーストラリアの全人口、そしてGDPの4分の1をも占める経済の中心地でもあります」。また「オーストラリアにある約40の大学のうち、ビクトリア州には10大学があるという、知られざる文教都市でもあります」と紹介しました。さらに、「テニスの全豪オープンやF1のオーストラリアグランプリ、映画祭など、オーストラリア国内での大きなイベントはメルボルンで行われることが多く、毎月のように何かの催しが開かれています」と説明。学生がそうしたイベントの運営に関わることも多く、観光を学ぶ学生にとっては格好の学びの場であると説明しました。また治安の面も非常に良く、世界中から毎年13万人の留学生を受け入れ、サポートもしっかりし、留学先として最適であると付け加えました。
続いて観光学部の先生から、留学条件についての説明がありました。「1年次にTOEICで500点以上の点数を取る必要があります。ある程度の英語力がなければ、留学先の授業についていくことが難しくなります。そこで観光学部では『英語シャワープログラム』と呼ばれる授業を毎日展開し、現在の2年生は入学からの1年間で、TOEICスコアの伸び率で平均140点を達成。これは大学の全学部の中で、もっとも高い伸び率となっている」とのことでした。
また、留学先でのサポートについては「現地でしっかりとしたサポートがあるといっても、手取り足取りではなく、困ったことがあれば自分から相談に行く『自主性』が求められます。その第一歩となるのが、留学準備です」と強調しました。「メルボルンでは、ディーキン大学、スウィンバーン工科大学、ビクトリア大学の3大学に分かれて留学します。各大学への入学願書提出やビザ申請は学生自身が行わなければいけません」と付け加えました。現地の様子として「オーストラリアの大学は非常に厳しく、出席日数が足りなければ退学、強制送還になることも」といった話もありました。「自分のことは自分で行い、前向きな留学生活を送ることが必要とされ、事前に行う書類の作成・提出も、これからの対応に慣れるためにも重要な位置づけとなっている」とのことでした。
緊張した説明が続く中、「留学して英語が話せるようになると、英語で夢を見ることも多くなります」と先生からの和やかな一コマも見られました。
留学の制度、実施方法、現地の情報などの説明の後、保護者の方からの質疑応答を行いました。そのなかで、ビクトリア州政府東京オフィス眞田氏は、社会人になってから留学した自身の経験から、「現地での学費、渡航費、生活費などそれなりの単位でお金を必要とするのが留学です。ただ、大学卒業後に留学しようとすれば、時間も費用も含めて、その負担は比較になりません。なによりこの時期の留学は出費ではなく、お子さんへの大切な『投資』。留学での経験は、きっとプラスになって返ってくるはずです」といった話がありました。
約2時間にわたるオーストラリア留学説明会によって、留学はまだまだ先と思っていた1年生にとって、とてもよい刺激になったようです。海外留学を通して、語学力や多くの知識・経験を身につけてほしいと思います。
観光学部の学生たちの今後の活躍を、ぜひ期待してください。