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国内では玉川が唯一のメンバー校 ラウンドスクエア国際会議の報告会が行われました

2015.03.03

2014年9月26日から10月5日の10日間、10年生と11年生の5名がインドのボパールで行われた「ラウンドスクエア国際会議」に参加しました。そしてその報告会を、2014年の12月から9-11年生を対象に実施。その最終回となる11年生向けの報告会が、2月16日に行われました。

ラウンドスクエアは6つの教育の柱“IDEALS”(Internationalism, Democracy, Environment, Adventure, Leadership, Service)に基づいて活動する、国際規模の私立学校連盟です。この6つの教育の柱は、本学の教育理念にもつながっており、2005年にメンバー校として認定を受けました。インドをはじめ、アメリカやオーストラリアなど全世界で約100の学校が加盟していますが、日本での加盟校は2015年2月現在、玉川学園のみとなります。ラウンドスクエアでは年に1回国際会議が開催され、約100の学校が集まり、約500名の高校生が環境や国際的な問題をテーマにしたディスカッションやボランティア活動などを体験します。今年度の国際会議の舞台となるのはインド中部に位置するボパール。そこにあるSanskaar Valley Schoolに、世界中から高校生が集まりました。玉川学園からは10年生の3名と、11年生の2名が参加しました。


   「ガルバナイト」の踊りを体験

報告会は、インドの民族衣装に身を包んだメンバーの、元気な「ナマステ!」の声から始まりました。そしてラウンドスクエアの概要や、今回のテーマ「We may not have it all together, but together, we have it all.(一人ひとりの力は小さくても、協力すればどんなことも成し遂げられる)」のこと、そしてインドに関する情報などを時折クイズを交えながら説明しました。

ラウンドスクエア国際会議ではバラザと呼ばれるディスカッションが行われます。バラザでは約15人でグループを組みディスカッションを行うのですが、国が違うと考え方も異なり、たくさんの刺激を受けたといった意見が聞かれました。またキーノートと呼ばれる講演会も開かれます。今回はインドの女性ジャーナリストであるSagarika Ghose氏による差別問題に関する講演などがありました。この他にもAdventure Dayと呼ばれるアクティビティ・プログラムもあり、ロッククライミングや市街地の見学など、メンバー各自が選ぶことができたそうです。
こうしたラウンドスクエアのプログラム以外にも、メンバーはインドの文化からさまざまな刺激を受けていました。訪れた時期がちょうどバチを打ち合って踊る「ガルバ」と呼ばれる祭の期間と重なっていたため、インドの若者が踊りに興じる「ガルバナイト」にも参加。街の広場で4時間近く踊るのですが、その踊りも報告会では披露されました。またインドの食事は美味しかったけれど、すべてが辛かったため体調を崩したというメンバーもいたそうです。

こうして世界の同世代との交流を深めたメンバーたちに感想を聞いてみると、「母語が英語でなくても、ほとんどの国の同世代が英語を当たり前のように話していて、もっと勉強しなくてはと思った」。「同世代なのに既に家計を支えるために働いている人もいた。自分たちはとても恵まれているんだと感じた」。「ディスカッションの場では、自分の意見を言わなければ存在しないのと同じ」。「世界で起きていることは決して他人事でなく、自分にも関係ある問題だと思うようになった」という声が聞かれました。10日間と決して長くない日程でしたが、多くの経験を積み、視野を広げたメンバーたち。この経験がこれからの毎日に生かされると思います。来年度のラウンドスクエア国際会議の開催国はシンガポール。会場となる学校の生徒からのメッセージが今回の会議の閉会式で流れましたが、偶然にもその生徒は国際交流の一環で玉川学園にも学びに来ていた生徒でした。

玉川学園では、このラウンドスクエア国際会議に参加を希望する生徒による実行委員が活動を行っており、ラウンドスクエア国際会議の日本版プログラムともいえる「たまがわ会議」も開催しています。こうしたさまざまな機会を通じて、玉川学園の生徒は世界を肌で知っていきます。

 

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