【動画付き】玉川の生徒、学生が一堂に会する、『第87回体育祭』が開催されました。
秋晴れの10月3日(土)、第87回となる体育祭が開催されました。晴天に恵まれた記念グラウンドには、早朝からお弁当など大きな荷物を抱えた保護者の方々が続々と詰めかけ、観覧席は開会式の前からほぼ埋まっていました。
玉川学園の体育祭は、幼稚園児から12年生までの生徒全員と、大学の教員免許取得希望の学生が参加するという大規模なものです。赤、白、青、黄の4チームに分かれて競い合います。
開会式には、約3,000名の生徒全員がグラウンドに集合しました。演奏を担当するのは低学年・中学年・高学年吹奏楽部に所属する5年生から12年生までの総勢120名で構成された「玉川学園ウインドオーケストラ」です。5年生から9年生までの50名は、9月13日(日)に行われた「第55回東京都吹奏楽コンクール中学の部」で金賞を受賞。また10年生から12年生までの30名は8月11日(火)に行われた「第55回東京都高等学校吹奏楽コンクール」において金賞を受賞しています。その吹奏楽部の演奏によって、グランドに整列した学生・生徒一同が、北原白秋作詞の玉川学園運動会歌を声高く歌い上げました。
そして小原芳明学園長による開会宣言によって、体育祭の幕が開かれました。今回、第87回目の体育祭パンフレットは、秋らしい体育祭のイメージにふさわしい表紙となっています。これは表紙デザインの募集で、40点をこえる応募の中から最優秀賞として採用された作品です。当日は、このデザインを担当した田中大賀さん(11年生)の表彰も行われました。
最初の種目は、運動会の華ともいえる徒競走。幼稚園児から4年生までが、それぞれの年齢に合った距離を走りました。年少の園児も元気いっぱいに、30メートルを走りきります。
玉川学園体育祭ではこの徒競走や綱を奪い合う「大綱奪い」「綱奪い」、そして「玉入れ」や「選抜リレー」のような競技種目の他に、グラウンドで演技を披露するプログラムも多く行われています。例えば9年生から12年生であれば、女子が手具を持ってしなやかな動きを見せる「ボール・徒手体操」。一方の男子は棒を使って力強い動きを見せる「棒体操」というような種目も取り入れられています。そこで手や足を大きく伸ばし、全身を使って表現するその姿は、見ている園児たちも真似るほど躍動感にあふれた演技となっています。玉川学園では創立当初から、ラジオ体操の原型ともいえるデンマーク体操を体育教育に取り入れてきました。そうした伝統がこの体育祭のプログラムの中にも多く反映されているともいえます。身体を動かし全身で表現することで、参加した生徒・学生たちの一体感や、スタンドの観客の感動が自然と生まれてきます。
また、長年続けられた伝統種目のほかに、「スネークレース」のような新種目も取り入れられています。前の人の腰に巻かれている帯をつかんで、倒れたり、一気に起き上がったり、回ったり…。焦りは禁物で、チームワーク良くゴールをめざすことが求められ、その動きに観客のみなさんもドキドキ感いっぱいで声援を送っていました。このような独自の種目や、見ている方々も魅了してしまう点は玉川学園体育祭の特徴といえます。
そして最後の種目は、1年生から大学生までの選抜選手が競い合う「選抜リレー」。低学年から順番にバトンをつないでいくこの競技で、観覧席の興奮も最高潮に達しました。
こうして午後2時過ぎには、すべての種目が無事に終了しました。今年の体育祭の優勝チームは、2位に100点差を付けた白組です。閉会式では小原学園長から、運営全般を担当した教育学部の学生や放送部の生徒などに対して「よく取り組んでくれました。とてもいい体育祭になりました」と労いの言葉がありました。そして「これからも日々健康に過ごしましょう」という言葉で締めくくり、大学生たちによって小原学園長の胴上げが行われました。
秋の一日、生徒も、保護者の皆さんもたくさんの思い出を作ることができた体育祭は、今年もこうして無事に幕を閉じました。
【動画掲載】体育祭当日の様子を動画でご案内しています