学科必修の長期留学を1年後に控え、英語教育学科の学生・保護者対象留学説明会が行われました。
2015(平成27)年4月に開設された文学部英語教育学科。その大きな特徴の一つが、2年次秋から9ヵ月にわたり行われる全員必修の海外留学プログラム“OPEN(Overseas Program of the Department of English Language Education)”です。その第一回目となる留学まで1年を切った10月24日(土)、保護者の方を対象とした留学説明会が行われました。会場となる視聴覚センター104教室は、保護者の皆さんと学生でほぼ満席。英語教育学科でも専任教員が全員集まって説明を行いました。
説明では、まず英語教育学科における留学の位置付けについての説明がありました。いわゆる外付けの留学ではなく、4年間のカリキュラムの中に組み込まれていることから、留学前後の教育内容が留学を前提に組まれている点などが確認されました。また留学先に関しては3か国の5大学が予定されており、学生各自の英語力や学びたい内容によって選べること、そして各大学へ15名から20名ずつに分かれて留学することなども説明されました。
留学先の説明の後には、留学先・参加プログラムの決定方法、ビザ申請・航空券の手配、医療面などさまざまな留学前の準備や手続きについての説明などがありました。さらにフィリップ・ローランド教授、ゴッタルド・マルコ准教授から留学について、「英語の能力向上はもちろんのこと、様々な社会や多様な文化を各国からの留学生から学ぶ機会ができ、これは将来に役に立つであろう。また様々な文化や社会について、私たちが知っている固定概念を払しょくする機会になるでしょう」、「新たな視点で自分たちの文化を見ることができ、新たな感性のアイデンティティを得ることができるでしょう」と自身の経験を紹介しながらメリットを説明していました。
留学では想定外の問題や試練に遭遇することもあります。けれどもそれが語学力の向上だけでない、多くの学び・成長の機会にもなっているはず。学生が充実した留学期間を送れるよう、英語教育学科の教職員が一丸となってサポートしていく体制があるのが英語教育学科の留学プログラムの魅力の一つであることを説明していました。
9か月滞在する大学やその土地はまさに「第二の故郷」になる場所。各大学での学修環境はもちろんのこと、生活環境も重要です。学生たちはこれから留学決定まで情報をしっかり集めて最良の留学先を検討していきます。この日参加した学生からも「英語教員養成コースなので、オレゴン大学の教育インターンシップに非常に興味があります。留学先決定までにテストでの英語スコアがアップするよう、勉強をしなければと思いました(男子学生)」、「各大学のホームページを見て、エセックス大学での学修環境が自分に合っているのではないかと思いました。私は東南アジアの日本語学校出身のため、イギリスの本場の英語に触れることも楽しみにしています。長期留学なので勉強面だけでなく体力作りも行って、万全の態勢で臨みたいです(男子学生)」といった意見が聞かれました。
来年の今頃は、世界各地の大学で学んでいるであろう英語教育学科の一期生たち。今回の説明会で、具体的なイメージと今やるべきことがはっきりと見えてきたようです。留学生活が有意義なものとなるよう、これからの1年でしっかりと準備をして充実した留学生活を送ってほしいと思います。