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ギャリーオーク

ナナイモ校地に生育する唯一の個体

カナダ・ナナイモ校地南東境界部にギャリーオークが1個体生育している。葉はオーク(ナラ類)であると簡単に見分けがつく独特の形態である。
本種は岩層が露出し林冠が開けたギャリーオークメドウと呼ばれる立地に単木状に分布し、希少な草本類も同所的に生育する。古木の樹幹は野生生物にとっての巣やねぐらとして重要で、メドウ全体も多くの鳥類や哺乳類などの生息環境となる。
野生動物のみならず、先住民も本種を利用してきた。材はもちろんのこと、堅果けんかは渋(タンニン)抜きをして食用とし、樹皮は結核などの医薬成分として重用された。しかしながら、ご多分に漏れず近年の都市化の影響によりメドウ自体が消失する危機的状況にある。メドウに同所的に分布するカマス(ユリに近い植物)の球根は先住民にとって貴重な食料源であり、メドウの保全が急務となっている。
学生プログラムの引率で出かけたカウチンバレーにあるギャリーオークメドウは、眼下にジョージア海峡を見下ろすことができる。ギャリーオークの魅力的な樹形の木陰でランチをとったことが懐かしい。

(農学部教授 南 佳典)
『全人』2026年5月号(No.915)より

ギャリーオーク

学名:Quercus garryana
英名:Garry Oak
ブナ科コナラ属

北米太平洋岸に沿って分布する高木で樹高は25m程度になるが、露岩上などではより低くなり、しばしば屈曲した樹形となる。ブリティッシュコロンビア州内に分布する唯一のナラ類で、ナナイモあたりが北限となる。堅果(ドングリ)は2~3 ㎝ほどの長さで、葉は丸みを帯びた深い裂片がある

写真上:Twoonie(2カナダドル・コイン、28㎜)と同サイズのドングリ(ナナイモ校地スタッフ リチャード・ナーミ氏提供)
写真右:大きいけれどもどこか優しげな葉(環境農学科 岡田芽衣助手提供)

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