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史料は語る 3

「玉川っ子」

小原國芳 筆蹟 紙本墨書 色紙 1974年
縦27.0×横24.0cm

「玉川っ子」

「今日から玉川っ子! さあ言ってごらん、玉川っ子!」と、小原國芳が小学部(当時)入学式で慈愛に満ちた笑顔で新1 年生に語りかける。それに応えて1年生が「玉川っ子!」と唱和。不揃いであると「玉川っ子!」とダメをだし「玉川っ子は、神様と人様から喜ばれる人間になってもらいたい」と続けた。
高等部では「入学おめでとう。今日から諸君は玉川っ子……私の郷里は薩摩である。私は薩摩に最大の誇りを感じている。それは郷土の先輩たちがホントに偉大であったからである……諸君は玉川に誇りを持ってもらいたい。世に出て出身学校を尋ねられた時、胸を張って堂々と答えられるようであってもらいたい…… 『人生の最もつらい嫌な損な場面を 真っ先に微笑をもって担当せよ』……のモットーをしっかり呑み込んで……人様に喜ばれる人間、神様に喜ばれる人間になろう。清らかであって欲しい」(1962年度高等部入学式祝辞原稿)などと述べている。玉川っ子という言葉に込めた小原のメッセージが読み取れるだろう。
「此の時勇敢に立つて行くのは、我等玉川ッ子である」などと、戦前の玉川学園機関誌『學園日記』第七號(1930年2月)の記事に玉川っ子の言葉が初めて載る。学園創立の10カ月後のことだ。創立直後から日常的に使われていたのだ。
在学期間や男女の別なく、玉川の丘で過ごした者は玉川っ子なのである。80歳になっても90歳になっても玉川っ子なのである。各部の入学式で「今日から玉川っ子ぞ!」と呼びかけられたことを覚えている卒業生も多いだろう。

白柳弘幸 学術研究所特別研究員

Tamagawa family (Tamagawakko)

Once you are enrolled in Tamagawa Academy or University, you will become a member of the Tamagawa family. It does not matter how much time you have spent there. The Tamagawakko endear themselves to people, embodying and practicing our motto: “Be the first to take charge of the most unpleasant, the bitterest, the hardest, and the most difficult and unprofitable work in life and do it with a smile”. From this perspective, we hope the Tamagawakko, full of school spirit, will be proud of contributing to development of Tamagawa education.

Kazuhito Obara
Managing Director, Vice President, Associate Head of School

『全人』2022年10月号(No.875)より

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