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史料は語る 12

「 服装は人格を宣言する」

小原國芳 筆蹟
紙本墨書 色紙 時期不詳
縦27.0×横24.0cm

「 服装は人格を宣言する」

「服装は人格を宣言する」と小原國芳が礼拝講話などで話していたことを覚えている卒業生も多いだろう。服装によってその人の性格や品格がわかるという意味だ。この言葉は1935(昭和10)年7月出版の『眞人の言葉』に「衣裝は多くその人を公告す」として載っている。出典はシェイクスピアの『ハムレット』だ。
「先生は服装のことを実にやかましく言われた」と『玉川のオヤジ』の中で、著者の諸星洪は述べている。1920(大正9)年初版『修身敎授革新論』では「服裝すらも吾人はノーブルなものを要求します」と強い言葉を発している。それではなぜ小原は服装についてこうした言葉を述べているのだろうか。
「外自ら內を支配する。而(しか)して內また外を支配する。內にノーブルな精神があつて擧止、言語、服裝、態度を支配するものであることを知つて欲しい」(『前掲書』)、「服装によって心もかわり、人品までが、よく見えたり悪く見えたりします……人柄を上品に清楚にして、人柄の光が人格の中から輝いて来るようなものでありたい」(『全人』第75号)と。全人教育による真の人間教育をめざしつつ、服装にも心をくばり品性をそなえて欲しいという思いからでた言葉であった。
身だしなみも教育のひとつと考える玉川学園では、児童生徒に服装規則がある。小学生以上の男子は濃紺の背広とネクタイ、夏服は玉シャツ。女子は服装のセンスを磨くことも大切にしたいと考え、時と場に応じ男子の制服に見合うものを求めている。大学生は公式行事などではダークスーツを着用としている。

白柳弘幸 学術研究所特別研究員

“Apparel oft Proclaims the Man”

In Shakespeare’s Hamlet, the words “apparel oft proclaims the man” suggest that our character and personality are judged by the clothes we wear. Kuniyoshi insisted students should strive to become noble. He also wrote, “the appearance shapes one’s inner self, but at the same time, the inner self shapes one’s appearance and behavior. Thus, with a noble spirit within, one’s conduct, speech, dress sense, and attitude can be cultivated and matured”.
He expected Tamagawakko( school community members) to have such a refined, virtuous character that it would be expressed through their personalities. This is why the Tamagawa dress code requires male students to wear a suit and tie or, in summer, a Tamashirt, and female students accordingly to wear suitable clothes.

Kazuhito Obara
Managing Director, Vice President, Associate Head of School

English version finalized in collaboration with
Paul McBride
Director, Center for English as a Lingua Franca (CELF)

『全人』2023年9月号(No.885)より

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