1月号特集「家族のかたち」取材メモ
年末年始を家族とともにゆっくり過ごした『全人』読者も多いと思います。1月号の特集は「家族のかたち」です。
社会の変化につれて家族の定義やありかたは多様化しています。今回は、玉川大学で教育研究に取り組む教員が、専門分野の見地から「家族」を照らし出します。
教育学部、農学部、経営学部、工学部と文系・理系を横断して、家族を考えると、さまざまな課題や新たな知見に遭遇します。
写真は、農学部・小野正人教授から、スズメバチの「親子」の間で行われる栄養交換という不思議かつ興味深い行動を聞いた折のもの。自筆イラストを用いた説明に、担当者は大いに納得し、また好奇心を持ちました。
なぜ脳の中で記憶や学習を司る部位の割合が、スズメバチはトンボを上回って大きいのでしょうか。小野教授によれば、謎を解く鍵は「家族」にあるのです――
家族の一員としてロボットが加わる時代を見通した工学部・大森隆司教授の解説など、特集を読めば学際的に「家族」への興味を深められるはずです。
あわせて、K-12のホストファミリー体験やK-12、大学の父母会活動なども紹介しています。ぜひご覧ください。
巻頭インタビューでは、一族のルーツをたどる『コンニャク屋漂流記』などの作品で知られる作家 写真家の星野博美さんが登場。町工場を営む家に育ち、家族主義の土地、香港に暮らすなどした経験を踏まえ、家族のなかで生きる意味を問います。