9月号特集「Artsで社会をつなぐ」取材メモ
「ただの楽器じゃないですよ、“お道具”ですよ」――
取材で訪れた芸術学部音楽学科の授業、「和楽器指導法」で聞いた教員の言葉です。授業を履修する音楽教育コースの1年生は、真剣な表情でその言葉を受け止めていました。
この「和楽器指導法」は、和楽器の演奏を通して日本の音楽や文化に愛着を感じ、やがて教員となったとき、その魅力を伝えられることを目指す授業で、今年度から始まりました。
授業では、和の心を感じ取れるように、随所で教員が1対1の指導をしていたのが印象的でした。
今回の特集は芸術学部です。今年4月から「音楽学科」「アート・デザイン学科」「演劇・舞踊学科」の3学科体制となりました。9月号では、その学びの模様を、授業紹介を中心にお伝えしています。
「和楽器指導法」のほかにも、アート・デザイン学科のプロジェクト型授業、演劇・舞踊学科の演劇スタジオを用いた実践的な演習など、Artsを介して社会貢献する表現者、教育者、理解者を育てる取り組みを紹介します。
玉川の良き伝統に根ざした芸術教育の新たな展開にご注目ください。