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玉川発見伝 4

海を越えてやってきた重さ3t、高さ10mのトーテムポール

モリナガ・ヨウ Yoh Morinaga

1966年東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒業。取材対象を細密かつ緩やかな画風で表現。著書に『図解絵本 東京スカイツリー』『築地市場 絵でみる魚市場の一日』(第63回産経児童出版文化賞大賞)など多数

学園の南口に近い屋内プールの前広場に、トーテムポールが立てられたのは、今から35年前。きっかけは1976(昭和51)年、カナダ・ナナイモ校地の開校にさかのぼる。地元のマラスピナ大学(現バンクーバー・アイランド大学)との交流がさかんになり、学園から友好のしるしとして日本庭園を寄贈。トーテムポールはその返礼と学園創立50周年のお祝いとして、船にのり太平洋を渡ってやってきた。

作者はロバートとレグのデビッドソン兄弟。意匠は北米先住民族のハイダ族の様式で、材は樹齢300年の杉。約6カ月かけて制作された。1981(昭和56)年の献納式では、部族伝承の踊りを兄弟で披露した。一方、四季の草花、鯉の泳ぐ池のある日本庭園は「玉川ガーデン」と呼ばれ、今もカナダで愛されている。

『全人』2016年2月号(No.802)掲載

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