太鼓櫓

2018.11.20

1970(昭和45)年7月に新太鼓櫓が完成。この太鼓櫓は、玉川学園創立40周年を記念して、当時の塾生たちが職人の方々と共に一から造りあげたもの。櫓の3階に設置された太鼓は、当時のくりぬき太鼓としては日本最大のものであった。

1.塾生たちの労作で太鼓櫓を造る

塾の起床や食事は太鼓櫓にある太鼓の音が合図。最初に造られた太鼓櫓は、写真のとおり壁もない櫓であった。そのため、雨が降ると太鼓が濡れてしまう。

玉川学園創立40周年を記念して、塾生たちの手で、新しい太鼓櫓を造ることになった。設置場所は旧写真部があったところ。1969(昭和44)年7月、まずは旧写真部の建物の解体作業からスタート。次に、その土地の整地、穴掘り、コンクリート打ち。さらに鉄筋を切ったり、曲げたり、組み合わせたり。鉄筋間を細い針金で結ぶ作業は、基礎部分だけでも何千カ所にも及んだ。そして、夏期休暇期間の約2カ月をかけて基礎工事が終了。その後は、整然と列を作ってのバケツリレーによるコンクリート運びなどの作業。このように塾生たちは職人の方々と一緒に、その指導を受けながら、新しい太鼓櫓造りを行った。

基礎を作るために地盤を掘削
鉄筋を組みセメントを流す
大太鼓を運ぶ(昭和45年)
大太鼓を搬入する(昭和45年)

2.太鼓櫓が完成

太鼓櫓は、敷地面積110m2、高さ11mの大きさで、1階が物置、2階が精神養道場となっており、3階に大太鼓が設置された。大太鼓は、けやきの1本胴、直径4尺(約1.2m)で、当時くりぬき太鼓では日本一であった。

1970(昭和45)年7月4日午後1時30分より、塾生が参加して、新しい太鼓櫓の完成式が行われた。「喜びの日」を原語で斉唱後、小原哲郎副学長、沖本陽一郎先生、浅川利一先生などによる大太鼓の叩き初め。そして校歌合唱をもって終了。

大太鼓の叩きはじめをする小原哲郎副学長(昭和45年)
大太鼓を叩く塾生(昭和53年)

3.現在の太鼓櫓

塾舎での教育を発展的に解消することとなり、1987(昭和62)年に塾は閉塾となった。太鼓櫓の3階に設置されていた大太鼓は、塾での役目が終わり、やがて中学部校舎(現在の中学年校舎)に移され、正面玄関に飾られることとなった。そして、2017(平成29)年に新しくなった小原記念館の開館とともに、大太鼓は再び太鼓櫓の3階に戻ってきた。

鉄骨での太鼓櫓ができる前には、木造の太鼓櫓があった。

昭和22年
昭和23年
昭和25年

やがて木造の太鼓櫓から鉄骨での太鼓櫓に造りかえられた。

昭和32年2月

参考文献

  • 小原國芳監修『全人教育』第249号 玉川大学出版部 1970年
  • 小原國芳監修『全人教育』第252号 玉川大学出版部 1970年
  • 『玉川学園 塾の歩み五十五年』 玉川大学・玉川学園女子短期大学塾 1985年
  • 玉川学園五十年史編纂委員会編『玉川学園五十年史 写真編』 玉川学園 1980年