玉川学園創立50周年記念「玉川学園美術展」

2020.09.08

1980(昭和55)年10月28日に日本武道館において、玉川学園創立50周年記念式典が開催された。その翌年、新宿小田急百貨店のグランドギャラリーにおいて、玉川学園創立50周年記念「玉川学園美術展」が行われた。総合学園の特色を生かした幼稚園児から大学生までの総合美術展で、展示数は約1,000点に及んだ。

1.玉川学園創立50周年記念「玉川学園美術展」

1981(昭和56)年2月13日から2月18日まで、新宿小田急百貨店のグランドギャラリーにおいて玉川学園創立50周年記念「玉川学園美術展」を開催。前年4月には、やはり玉川学園創立50周年を記念して、東京セントラル美術館で「玉川大学美術展」を開催したが、今回の「玉川学園美術展」は、総合学園の特色を生かした幼稚園児から大学生までの総合美術展であった。展示数は約1,000点に及んだ。

幼稚部園児が描いた作品

幼稚部は3歳、4歳、5歳児を混合の5グループに縦割りし、モコモコ怪獣の子供、宇宙船、宇宙人ロボット、気球、モザイク画作りを行い、完成した作品を展示した。

小学部は約150点の展示となった。1年生は「おとぎの国」をテーマに、名作童話を各クラスごとに1つ選択し、物語の展開場面を読書や話し合いで決定して、廃材、紙、粘土を使って制作、2年生は「未来の海底都市」をテーマに、全員が絵に描いたものをもとに全体構成を決め、身近な素材や廃材で立体化した作品を展示。中学年生は歯車、振り子、梃子を応用した玩具や紙塑による山登りの群像・原始人と未来人・お面、段ボール紙による石彫風レリーフ、動物の木彫衝立てなどを制作し展示。高学年生は労作や体育、学園の風物、顔の表情などをテーマに、木彫(古机板の利用)、透かし彫り彩色屏風と衝立て、貼り絵(古布利用)、陶土焼物、厚紙による銅像風の騎馬像と銅板風の浮き彫り、「魚と友達」をテーマの壁画などを制作し展示した。

1年生共同作品「おとぎの国」
4年生共同作品「動く玩具」

中学部は、1年生は素朴な楽焼の人形、2年生は共同制作によるガラス絵やパッキング法による革細工、3年生は油絵や七宝焼、また何年もかかって仕上げたバイオリン等、300点程の作品を展示した。

女子生徒の手芸作品を集めた「手作りの部屋」
3年生制作のバイオリン

高等部は日頃の自由研究を中心とした美術教育活動の成果として、油絵、日本画、彫刻、陶芸、染織、金工、木工等の多岐にわたる約100点の作品を展示した。

大学の展示内容は文学部芸術学科美術専攻生の卒業制作が8割、残りが在学生の作品で構成された。美術専攻生約280名のうち、今回作品が展示に選ばれたのが約70名。美術専攻は油絵、日本画、彫刻、デザイン、陶芸、金工、染織の7コースに分かれていて、それぞれの分野の作品が展示された。

高等部生制作の織物と陶芸作品
大学生制作の木工と陶芸作品

2.美術展に向けての作品制作

幼稚部園児が「宇宙船」制作に挑戦
小学部児童がお面作りに取り組む
中学部生徒がアーク熔接を行う
中学部生徒が制作したバイオリンに塗装

参考文献

  • 小原哲郎監修『全人教育』第392号 玉川大学出版部 1981年
  • 小原哲郎監修『全人教育』第393号 玉川大学出版部 1981年