2005(平成17)年の玉川
世界最新鋭のプラネタリウムを備えた「スターレックドーム」が完成。大学院にマネジメント研究科(修士課程)を開設。「ラウンドスクエア」のメンバー校に日本で初めて玉川学園が認定。高等部吹奏楽部がオランダで開催された「世界音楽コンクール」のディビジョン2で最優秀金賞を受賞。玉川大学ダンスドリルチーム「JULIAS(ジュリアス)」が「全米チアダンス大学選手権大会」のディビジョンⅡ部門で優勝、日本の大学として初めての快挙。ウクライナ国のユーシチェンコ大統領が本学のミツバチ研究を視察するために来園。
月 | 日 | 玉川学園 | 世界の主な出来事 |
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1 | 2・3 | 玉川大学女子バスケットボール部が東京体育館で行われたオールジャパン(全日本総合バスケットボール選手権大会)に2年ぶり3回目の出場 |
2月1日 2月16日 2月17日 3月6日 3月16日 3月25日~9月25日 3月28日 4月1日 4月1日 4月9日 4月10日 4月25日 5月6日 6月27日~28日 6月29日 7月7日 7月26日 8月14日 8月16日 8月26日 9月5日 10月1日 10月4日 10月14日 10月23日 10月26日 10月27日 11月15日 11月25日 11月26日 |
19~21 | 東京ビッグサイトで開催された「第1回国際燃料電池展」で、玉川大学ソーラーカープロジェクトが「燃料電池と太陽電池を組み合わせたハイブリッド・ソーラーカー」の研究発表を行った | ||
2 | 2 | IBO(国際バカロレア機構)アジア太平洋地域局長のジュディス・ガイ氏が来園 | |
14・15 | ラウンドスクエアの理事長であるゲスト夫妻が来園 | ||
18 | 小学部児童会活動・奉仕部の代表6名がタイ大使館を訪問。スマトラ沖地震の被災者の方々へのお見舞いとして義援金を届けた | ||
20 | 玉川大学陸上競技部女子駅伝チームが「第2回全日本大学女子選抜駅伝」で第4位。1位から4位までが大会新記録となる好タイムであった | ||
3 | 22 | サイテックセンター「スターレックドーム」の12mドームに世界初の単眼投影方式の大型デジタルプラネタリウム「スーパーメディアグローブ(S-MG)」が設置され、「スターレックドーム」の完成披露式が行われた。試写会では、直径12mの天井ドームに宇宙の映像が描き出された | |
4 | 1 | 農学部に生物環境システム学科、生命化学科を開設。農学部は生物資源学科と応用生物化学科の2学科体制を3学科体制に改組。生物資源学科はそのままで、応用生物化学科を廃止して生命化学科を設置。また、生物資源学科の中にあった生物環境情報コースを基盤として生物環境システム学科を新設 | |
大学院にマネジメント研究科(マネジメント専攻)修士課程を開設 | |||
コア・FYE教育センターを開設。昨年度パイロット科目として開講した一年次教育を全学レベルで実施 | |||
アメリカの一年次教育政策研究センター所長であるランディ・L・スウィング博士が、玉川学園講堂で開催された教職員講演会にて講演 | |||
1~13 | 芸術学部玉川太鼓・舞踊チームが米国にて計11回の公演を行う。フィラデルフィア市では、メジャーリーグのフィリーズの試合前と5回終了時にパフォーマンスを披露。そしてスワースモア大学などで公演。桜祭りも約5,000名の人出。さらにワシントンD.C.の「アメリカ桜祭り」に招へいされ、延べ約7万人で賑わうパレードと約2,000名の観客が集う野外ステージでパフォーマンス。ケネディーセンターのミレニアムホールでも公演 | ||
6 | コートジボワール共和国政府のNGO「AFRI-JAPAN」代表のフェルディナンド・ブレッカ氏が来園。4月18日にはAFRI-JAPANと「相互協力に関する覚書」を交換 | ||
7・8 | 米フロリダ州デイトナビーチで開催された「全米チアダンス大学選手権大会」において、玉川大学ダンスドリルチーム「JULIAS(ジュリアス)」がディビジョンⅡ部門で優勝。日本の大学として初めての快挙。全米チアダンス大学選手権の応募は、ダンス4部門合計で570チーム。このうち「全米チアダンス大学選手権大会」に進出できたのは76大学、約1,200名 | ||
21~26 | オーストラリアのウエストミンスター校生が来園。玉川学園講堂で開催された小学部・中学部・高等部合同のスプリングコンサートにおいて、ウエストミンスター校の14歳から19歳まで総勢34名の「ステージバンド」によるミニコンサートが行われた。「ステージバンド」は翌日、チャペルで行われた幼稚部と小学部の演奏会にも参加 | ||
5 | 8 | 玉川学園文化センター前広場で町田市主催の「第3回善意のかさ おえかき ぬりえ大会」が開催され、玉川学園環境ボランティアVAN-傘メンバーの学生約30名が参加し、「傘の修理やさん」を開業。「善意の傘」は町内会の呼びかけで、使わなくなった傘を寄贈してもらい、「玉川学園環境ボランティVAN-傘」のメンバーが点検・修理を行っている。1本30円で折れた傘を手際よく修理し、収益金はすべてユニセフに寄付。自転車のリサイクルや古書販売などリサイクル活動を以前から行っており、傘の修理は『特別課題研究』という授業がきっかけとなり6年前から始められた。この授業では「環境とリサイクル」をテーマにリサイクル活動やさまざまな研究を行っている。 「玉川学園環境ボランティVAN-傘」には、玉川学園町内会から感謝状が贈られた。 また、このイベントに玉川学園在住の漫画家である、みつはしちかこさんも駆けつけ、『小さな恋のものがたり』のキャラクターであるチッチとサリーなどを描かれた |
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18 | NHKテレビ『クローズアップ現代』で放送された「科学の光で野菜を作れ」において、玉川大学農学部のLEDを使った農作物栽培を行う植物工場やNASAとの共同研究が紹介された | ||
26 | アップル・コンピュータ社の教育部門で最高責任者のジョン・カウチ氏が来園 | ||
6 | 3 | 玉川大学主催の公開シンポジウム「持続可能な開発のための国際理解教育―環境および多文化との共生にむけて―」をユネスコおよび文部科学省の協力で開催 | |
4 | ラグビー日本代表選手が来園し、記念グラウンドにて、小学部・中学部のラグビー部を指導 | ||
4・5 | シンガポール・ラッフルズ学院の生徒が来園し、中学部の吹奏楽部と音楽交流を実施 | ||
14 | ハワイ・プナホウスクールの教師たちが来園 | ||
26・27 | スペインのラ・ファミリア・サラテのメンバーによる「情熱のフラメンコ」を継続学習センターの芸術鑑賞講座として行った | ||
26~ 7月3日 |
ロンドンの舞踊大学ラバンが主宰する現代舞踊団トランジションズ・ダンス・カンパニーが来園 | ||
28 | コートジボワール共和国よりNGO・AFRI-JAPAN代表のフェルディナンド・ブレッカ氏と歌手のサヴァン・アラ氏が来園。午前中に幼稚部とミツバチ科学研究施設付属蜂場を見学し、午後は芸術学部演劇スタジオにて、アラ氏のコンサートを開催。アフリカの伝統楽器を演奏しながらアラ氏は歌と踊りを披露。玉川太鼓とも共演 | ||
7 | 1 | 天皇賜杯第74回日本学生陸上競技対校選手権大会において、玉川大学陸上競技部の五十嶺綾さんが女子1,500mで全国2位に入賞 | |
15~18 | 芸術学部アートフェア<ショーケース>をキャンパス内の講堂、礼拝堂、チャペル、奏楽堂、演劇スタジオ、芸術学部レンガ広場にて開催。コンサート、オペラ、ワークショップなど学生が実習の成果を披露。平常授業とリンクしたもの13演目、コンペティションを通過した学生企画が4演目で計17演目が上演、発表された | ||
20 | ウクライナ国のユーシチェンコ大統領が本学のミツバチ研究を視察するため来園。ミツバチ科学研究施設付属蜂場とGBI棟の遺伝子解析室を見学。GBI棟の遺伝子解析室では、ミツバチの脳の働きを解明するための遺伝子解析や、遺伝子組み換えミツバチの作出を試みている。ユーシチェンコ大統領は、日本政府の招待で7月20日に来日し、23日まで日本に滞在。来日初日の午後に玉川大学に来校された | ||
19~29 | 高等部吹奏楽団がヨーロッパで公演。オランダで開催された「第15回世界音楽コンクール2005」ではディビジョン2というカテゴリーにおいて最高得点を獲得し、最優秀金賞を受賞。創団40周年を記念して、高等部吹奏楽団は7月19日から29日まで高等部長を団長に引率4名、生徒73名でオランダ、ドイツ、オーストリアを訪問。吹奏楽団は外務省の「2005年 日・EU市民交流年」の認定団体として渡欧し、「第15回世界音楽コンクール2005」に参加。コンクールには25か国から約280団体が出場 | ||
30~ 8月1日 |
玉川大学のソーラーカー「アポロンディーヌ号」が「全日本学生ソーラーカーチャンピオンシップ」の燃料電池部門で優勝、2連覇達成。また、「ワールド・ソーラーカー・ラリー」で「ホワイトドルフィン号」が総合第2位に入賞 | ||
8 | 4~14 | 高等部ラグビー部が、提携校であるオーストラリアのメルボルン郊外にあるアイバンホウ・グラマースクールにて、ラグビーの試合を通して、高等部としては初めての国際スポーツ交流を行った | |
29 | 文部科学省2005年度「大学・大学院における教員養成推進プログラム(教員養成GP)」に、教育学部のプロジェクト2件(単独申請、国立5大学との共同申請)が採択された | ||
31 | 玉川大学発ベンチャー「株式会社ハイファジェネシス」を設立 | ||
9 | 9 | 玉川大学の教員6名が日本工学教育協会賞論文・論説賞を受賞 | |
13 | 工学部の集中労作として「ビーチクリーンアップin湘南」が行われ、知能情報システム学科とマネジメントサイエンス学科の1年生が海岸で清掃活動を実施 | ||
21 | 財団法人日本情報処理開発協会より「プライバシーマーク」(Pマーク)の認証を取得。プライバシーマークとは、個人情報保護に関するJIS(日本工業規格)が定めた詳細な要求事項に適合したコンプライアンスプログラムを整備し、個人情報の取り扱いを適切に行っている事業者に対して、Pマークと称するロゴの使用を認める制度 | ||
26~ 10月1日 |
「ラウンドスクエア」のメンバー校に日本で初めて認定され、玉川学園高等部の女子生徒4名(2年生2名、3年生2名)がオーストラリアのメルボルン市郊外にあるアイバンホウ・グラマースクールで開催されたラウンドスクエア会議に出席。19か国70校の約350名の高校生が参加。開会式には、イギリスからアンドリュー王子も参列。地元紙にも大きく取り上げられた。会議は、講義、ディスカッション、プレゼンテーション、奉仕活動、アドベンチャーで構成され、知性、体力、奉仕精神が求められる | ||
10 | 1 | 中学部吹奏楽部が名古屋国際会議場センチュリーホールで開催された「第53回全日本吹奏楽コンクール」に東京都代表で出場し、中学校の部で銀賞を受賞。中学校の部の参加は6,475校 | |
22 | 玉川大学吹奏楽団が大阪国際会議場で開催された「第53回全日本吹奏楽コンクール」の全国大会初出場で金賞と指揮者賞を受賞 | ||
23 | 東京体育館で開催された「第22回エアロビック全日本選手権大会」に玉川大学エアロビックチームが出場し、女子シングル部門で優勝、準優勝、トリオ部門で優勝。この模様はNHK総合テレビで全国放送された | ||
23~ 11月25日 |
玉川大学教育博物館において、紀宮清子内親王殿下出版記念特別展「ジョン・グールドの鳥類図譜」を開催。なお、「ジョン・グールドの鳥類図譜」の特別展が開催されるのは、2001(平成13)年にニューオータニ美術館で開かれた第1回目に次いで2回目。第1回目の特別展は、ジョン・グールド 鳥類図譜40巻収集を記念して行われた | ||
11 | 5・6 | タイのバンコクで開催されたロボットの世界大会「World Robot Olympiad 2005」に中学部および高等部から2チームが出場し、中学部チームが「ホッケープラクティス」という競技において最高タイムでゴールし金メダルを獲得。日本からの出場枠は小学生・中学生・高校生あわせて5チームという中で、日本での決勝大会の結果により、玉川学園からは中学部の「バルシャークス」と高等部の「wish」という2チームが選出されて世界大会に出場 | |
16・17 | タイのプーケットで開催された「第1回アジアン・インドア・ゲームズ(アジア大会)」に出場した玉川大学エアロビックチームの2名のうち1名が銀メダルを受賞。トリオ部門でも玉川大学が4位に入賞 | ||
19・20 | 玉川大学ダンスドリルチーム「JULIAS(ジュリアス)」が駒沢オリンピック公園内の体育館で開催された「第5回全日本チアダンス選手権大会」の大学部門で優勝、第1回大会以来5連覇を達成 | ||
27 | 「第5回全日本学生エアロビック選手権大会」に玉川大学エアロビックチームが出場し、女子シングル部門で優勝、準優勝、団体の部でも優勝して4連覇を達成 |
参考文献
小原芳明監修『全人』 玉川大学出版部
第672号、第673号(2004年)
第681号~第689号(2005年)
第690号、第691号(2006年)