2020(令和2)年の玉川
2024.02.19
異分野融合の学びを育む学修拠点としてSTREAM Hall 2019が竣功。新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の影響で、日本政府および東京都の要請に伴い、本学も教育活動の中止・変更を余儀なくされた。本学では従来からネットワーク環境が充実しており、学生、生徒、児童、教員も日頃からネットワークを活用しているため、遠隔授業の実施も円滑に対応することができた。
月 | 日 | 玉川学園 | 世界の主な出来事 |
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1 | 29 | 4月から工学部、農学部、芸術学部の学修拠点として運用が開始される新校舎であるSTREAM Hall 2019の竣功式が執り行われた | 1月16日 日本において新型コロナウイルス感染症の感染者を初確認 1月31日 世界保健機関 (WHO) が新型コロナウイルスの感染拡大について、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言 1月31日 イギリスがEUから離脱 2月27日 3月2日から春休みまで全国の小中高校および特別支援学校の一斉臨時休校を要請 3月11日 WHOが新型コロナウイルスの感染拡大について、パンデミック(世界的流行)相当との認識を示した 3月24日 新型コロナウイルスの世界的流行に伴い、本年夏に東京都で開催を予定していた東京オリンピック・パラリンピックの1年程度の延期が決定 3月29日 志村けん氏が新型コロナウイルス感染症に伴う肺炎により70歳で死去 4月7日 日本政府が新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言を発出 6月18日 第25回参議院議員通常選挙広島選挙区を巡り、地方議員らを買収したとして公職選挙法違反の疑いで前法務大臣の河井克行衆議院議員と妻の河井案里参議院議員が東京地方検察庁特別捜査部に逮捕 8月31日 遊園地のとしまえんが閉園し、94年の歴史に幕を下ろした 9月16日 菅義偉氏が第99代内閣総理大臣に就任 12月6日 日本のJAXAで開発された小惑星探査機「はやぶさ2」の回収カプセルが地球へ帰還 12月31日 男性アイドルグループの嵐がこの日をもって無期限で活動を休止 |
2 | 27 | 約100年ぶりに認定された野生の新品種「クマノザクラ」の苗木が学友会和歌山支部会から玉川学園創立100周年に向けて毎年10本ずつ、10年間で計100本が玉川学園に寄贈される。その贈呈式が行われた | |
3 | 1月に中国の武漢市において発生した新型コロナウイルス感染症は、各国に蔓延しパンデミック(世界的大流行)を引き起こした。その影響で、本学も教育活動の中止・変更を余儀なくされた。 日本政府および東京都の要請に伴い、キャンパス内での新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するため、大学卒業式、大学院修了式、卒業祝賀パーティーは中止。 K-12では、政府からの臨時休校措置の要請を受け、3月2日から16日(授業最終日)までを臨時休校、そして12年生卒業式、国際バカロレア(IB)DP修了式、幼稚部卒園式は規模と内容を変更して実施。 また、海外留学中の学生192名を3月末までに早期帰国させた |
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4 | 日本政府および東京都の要請に伴い、キャンパス内での新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、大学・大学院入学式、新入生父母会は中止。K-12も入学式、入園式、新入生の集いを中止。 また4月7日に日本政府が発出した緊急事態宣言を受け、大学は春学期のすべての授業をネットワークシステム(Web会議サービスや学修管理システムBb「Blackboard@Tamagawa」)などを活用した遠隔形式で実施。授業開始は4月13日(1年生は5月9日)。 K-12は5月末日までを自宅学習期間としてCHaT Netを活用した遠隔授業を実施し、6月1日からは段階的な対面授業を再開。第1週は6~12年生がクラスの人数を半分または4分の1に分け週1、2回登校。第2週からは幼稚部と1~5年生も学校での活動や対面授業が段階的に再開された。各ディビジョンとも7月から対面授業に切り替えるとともに、IBは並行して遠隔授業も実施。 玉川大学およびK-12では従来からネットワーク環境が充実しており、学生、生徒、児童、教員も日頃からUNITAMAやBlackboard@Tamagawa、CHaT Netなどを活用している。そのため、今回のような遠隔授業の実施に対しても、円滑に対応することができた。 |
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6 | 3 | 新型コロナウイルス感染症の拡大により大学の授業が遠隔授業となっていることから、『農場実習』の授業の一環である田植えを同学科と農場の教職員で実施。その様子を遠隔授業の教材にするために動画で撮影 | |
25 | 科学技術振興機構(JST)と国際協力機構(JICA)による「地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)」の令和2年度新規採択研究課題の選考結果が発表され、玉川大学が研究代表機関となり国内7つの研究機関と共同提案した「難防除病害管理技術の創出によるバナナ・カカオの持続的生産体制の確立」が条件付採択された。この結果を受け、フィリピン共和国との間で5年間の国際共同研究をスタート | ||
9 | 1 | 大学のクラブ活動は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、本来の活動は停止。いずれのクラブも、春学期や夏季休暇中は自主トレーニングやオンラインミーティングなどで活動を継続。学内でのクラブ活動の再開は、体育会が9月1日から、文化会が10月1日から。3密対策として、児童・生徒が帰宅した夕方から約2時間、感染症対策を徹底して活動を実施 | |
5 | K-12の12年生7名のチームが、第11回データビジネス創造コンテストで高校生部門賞を受賞 | ||
13 | 新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、今年度の9~12年生の行事「ペガサス祭」はオンラインでの開催 | ||
24~ 10/18 |
本学と町田東急ツインズによる産学連携の一環で、町田東急ツインズのウエスト(西館)とイースト(東館)を結ぶクリスタルブリッジにて、芸術学部メディア・デザイン学科と芸術教育学科の学生4名が作品展を開催。また、同所を会場に、学生がオンライン形式でサポートするワークショップを4回行い、家族連れなど計38組が参加 | ||
10 | 1 | 大学の秋学期が始まり、遠隔授業を基本としながら一部で対面授業を再開。春学期はすべての授業が遠隔授業となったため、1年生は初めての登校。秋学期の対面授業は主に1年生対象の少人数科目と、4年生対象の少人数演習科目、大学院の授業など。登校する学生は2週間前から健康観察表に体調を記録し、マスク着用は必須。各校舎とも学生間の接触を避けるため一方通行の動線とし、使用するすべての教室に手指消毒用のアルコールを設置、座席の間隔の確保、備品の消毒やペーパーレス化の推進など徹底した感染症拡大予防策を講じている。一部の対面授業では在宅学修を続ける学生のために同時配信も行われた | |
12 | 第92回玉川学園・玉川大学体育祭を開催。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、プログラムの絞り込み、マスゲームの演技の変更、入場制限などさまざまな対策がとられる中、記念グラウンドで幼稚部園児から大学生までが、練習の成果を披露。会場である記念グラウンド周辺は一方通行に。記念グラウンドの手前にてサーモグラフィと非接触型体温計で検温を実施 | ||
11 | 13・20 ・26 |
K-12の児童、生徒がオーストラリアの3校とオンラインで交流。5年生はThe Rockhampton Grammar Schoolの8年生と、IBクラスの9年生はInternational Grammar Schoolの9、10年生と、高学年ラウンドスクエア実行委員会はSt. Philip’s Collegeのラウンドスクエア委員会の生徒とセッションを実施 | |
12 | 11~20 | 新型コロナウイルス感染症の拡大によりコスモス祭は中止。その代りに有志団体が制作した動画やウェブページによる教育・研究・課外活動発表会「コスモス スクエア2020」をオンラインで開催。27団体が参加し、期間限定で公開された | |
22 | 幼稚部のクリスマス礼拝をチャペルで実施 | ||
23 | 低学年、中学年、高学年のクリスマス礼拝をオンラインにて、各ホームルームで実施 | ||
23、24 | 大学は一年次セミナーのオンライン授業でクリスマス礼拝を実施 |






翼のモニュメント『虹にそまって』

























本学5年生がオンラインで交流

St. Philip’s Collegeのラウンドスクエア
委員会の生徒とオンライン交流






参考文献
- 小原芳明監修『全人』 玉川大学出版部
第827号(2018年)、第838号、第840号(2019年)、
第848号、第849号、第852号、第854号、第855号(2020年)、
第856号、第858号、第862号(2021年)