玉川豆知識 No.193
旅の守り神としてのセント・クリストファーのメダル
玉川学園では、1975(昭和50)年頃から、海外留学や海外研修時に、旅のお守りとしてペンダント加工を施したセント・クリストファーのメダルを生徒、学生、引率教員に渡しています。
玉川学園では海外留学や海外研修の結団式などの際に、セント・クリストファーのメダルを参加学生・生徒たち一人ひとりに配付しています。このメダルを配付するようになったのは、1975(昭和50)年頃からと言われています。当時学長・学園長であった小原哲郎が、海外研修に参加する学生たちに、旅の安全の守り神であるセント・クリストファーのメダルを持たせたいと提案し、それがきっかけで始まりました。
玉川学園機関誌『全人教育』第356号(玉川大学出版部/1978年発行)の「学長動静」に、アメリカ・カナダ夏期語学研修団団結式のことが記載されています。その記事の中にセント・クリストファーのメダルを学生や生徒に渡すことが、つぎのように記されています。
研修旅行団九十名の結団式が行なわれ、学長から国際教養を身につけることの意義についてお話をいただいた後、旅の安全を祈るセント・クリストファーのお守りを一個ずつ贈られ、握手をされる。
また海外に留学・研修に行く学生たちだけではなく、例えば、玉川大学陸上競技部女子駅伝チームが仙台で開催される全日本大学女子駅伝対校選手権大会に参加する際にも、学長から激励の言葉とともに遠征の無事を祈ってセント・クリストファーのメダルが手渡されています。
現在ではメダルとともに「Saint Christopher Story」というタイトルのB5判の説明書きを手渡しています。
参考文献
- 小原哲郎監修『全人教育』第356号 玉川大学出版部 1978年