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日本のスキーの歴史を塗り替えたハンネス・シュナイダーを招聘 日本とオーストリアの外交関係樹立150周年を記念して

2019.04.04

1930(昭和5)年、当時“スキーの神様”と呼ばれていたオーストリアのハンネス・シュナイダーを招聘しました。世界一の教育を子供たちに触れさせるという熱い思いから、1930年3月、シュナイダーが来日、本学と成城学園の生徒に対し、池の平での講習会を実現させました。さらに、スキー連盟の要請も受け、各地で講習会や講演会を開催。素晴らしい技術を披露し、日本のアルペン・スキーは一変しました。シュナイダーがもたらした技術により、日本のスキーは飛躍的に進化し、日本のスキーが形づくられていきました。

日本のスキーの歴史を塗り替えたシュナイダーを招聘してから33年後となる1963(昭和38)年2月、再び玉川学園と成城学園が中心となって、“第二のシュナイダー”、あるいは“オーストリア・スキーの父”と言われたシュテファン・クルッケンハウザーを招聘しました。2月11日、クルッケンハウザー一行が来日。来日に先立ち、オーストリアから招聘のスキー教師により、白馬山麓親ノ原スキー場にて中学部から大学までのスキー学校を開催しました。2月13日には、クルッケンハウザー教授一行が玉川学園を来訪されました。学生、生徒、児童全員が迎えるなか歓迎式典が行われ、クルッケンハウザーに玉川大学名誉教授の称号を贈りました。クルッケンハウザーによる学術講演、一般公開講演、写真展なども実施され、 さらに小原國芳の働きかけにより、東宮御所にてクルッケンハウザー一行の皇太子殿下(現天皇陛下)拝謁の儀も実現しました。

シュナイダーの招聘が、日本のスキー史上における先駆的役割を果たしたとすれば、今回のクルッケンハウザー教授一行の招聘は、日本のスキー技術の変革と統一という面で画期的な意義をもったといえます。

1978(昭和53)年、創立40周年記念事業として、同窓会から新仕様のバロック式パイプオルガンが贈呈され、従来のロマンティックオルガンとバロックオルガンという構造を異にする二つのオルガンが礼拝堂に設置されました。新パイプオルガン完成披露演奏会には、オーストリア中日大使代理のサッチンガー文化報道参事官、ウィーン聖シュテファン大聖堂オルガン奏者のペーター・プラニアフスキーや、オルガン建造者である辻宏らを招いて、新設パイプオルガンの演奏を行いました。当日配付した披露演奏会のプログラムには、オーストリア駐日大使からメッセージをいただきました。オーストリア駐日大使のフランツ・ヴァイデンガー博士は、後日、玉川学園を訪問されました。

日本オーストリア友好150周年 記念公式ロゴ

このように玉川学園の様々な取り組みの中で、日本とオーストリアの関係を深めていったともいえます。今回、日本とオーストリアの外交関係樹立150周年を記念して、これまでの取り組みを写真で紹介します。
ぜひご覧ください。

ページ内のすべての画像は、クリックするとページが開き、大きい写真をご覧いただけます。

ハンネス・シュナイダー招聘

ハンネス・シュナイダー
玉川学園前駅にて小原國芳とシュナイダー
玉川学園来園(1930年4月13日)
来日の際に撮影された写真に本人の筆跡

シュテファン・クルッケンハウザー招聘

シュテファン・クルッケンハウザー
スキー学校開校式
全員でスキー板を立てて 「シーハイル!(スキー万歳)」を三唱
玉川学園歓迎式典
名誉教授の証書授与
経塚山の山頂に設置されたシュナイダー像(除幕式での場面)
小原國芳がクルッケンハウザー一行を皇太子殿下(現天皇陛下)に紹介
クルッケンハウザー来訪時の歓迎式典実施計画
(玉川大学教育博物館所蔵)
オーストリア国立スキー学校日本特別講習会「要項」
(玉川大学教育博物館所蔵)

オーストリア国立スキー学校日本特別講習会「パンフレット」(玉川大学教育博物館所蔵)
オーストリア国立スキー学校日本特別講習会「パンフレット」(玉川大学教育博物館所蔵)
オーストリア国立スキー学校日本特別講習会「チケット」(玉川大学教育博物館所蔵)
クルッケンハウザー歓迎式典「プログラム」 1963年2月16日 新宿厚生年金会館(玉川大学教育博物館所蔵)
クルッケンハウザー東京講演会「招待状」 1963年2月14日 新宿厚生年金会館(玉川大学教育博物館所蔵)
クルッケンハウザー東京講演会「プログラム」 1963年2月14日 新宿厚生年金会館(玉川大学教育博物館所蔵)
クルッケンハウザー来日記録映画の予定コンテ(玉川大学教育博物館所蔵)
クルッケンハウザー招聘記念ペナント(玉川大学教育博物館所蔵)
クルッケンハウザー招聘記念ワッペン(玉川大学教育博物館所蔵)
クルッケンハウザー招聘記念章(玉川大学教育博物館所蔵)

ペーター・プラニアフスキー氏による披露演奏会

礼拝堂に据えられた新パイプオルガンの前で 右から2人目が製作者の辻宏氏、中央がオルガン奏者のペーター・プラニアフスキー氏夫妻(1978年5月22日)
オーストリア中日大使代理の文化報道参事官サッチンガーさんを紹介する小原哲郎学長
創立40周年記念事業として同窓会から贈呈された新パイプオルガンでの演奏
ウィーン聖シュテファン大聖堂オルガン奏者のペーター・プラニアフスキー氏を紹介する小原哲郎学長
小原哲郎学長を訪問されるオーストリア駐日大使のフランツ・ヴァイデンガー博士(1978年5月30日)
玉川学園新パイプオルガン披露演奏会「パンフレット」
玉川学園新パイプオルガン披露演奏会「パンフレット」
披露演奏会の記念レコード「パンフレット」

オーストリア文化フォーラム東京(オーストリア大使館)

【Web】http://austrianculture.jp/
【Twitter】ACFTokio
【Facebook】Austrian Cultural Forum Tokyo
【E-mail】ob-tokio@bmeia.gv.at

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