約100年ぶりに認定された野生の新品種「クマノザクラ」を学友会和歌山支部会から玉川学園創立100周年に向けて10年間計100本を寄贈。その贈呈式が行われました。

2020.03.23

<クマノザクラ標本木>
撮影:武田丈夫氏

2月27日(木)学友会和歌山支部会から「クマノザクラ」の苗木10本が贈呈されました。これは、紀伊半島南部に自生していた野生種の桜が2018年に国内で約100年ぶりに新種であることが認定され、その標本木(タイプツリー)が本学と包括連携協定を結んでいる和歌山県古座川町にあることが縁で、和歌山支部会の武田丈夫支部長のご尽力により実現しました。
創立100周年に向けた取り組みとして、毎年10本ずつ10年間、計100本が寄贈いただく予定です。

贈呈式当日は関係者が小原記念館前に集まり、佐藤敏明学友会長のあいさつから始まりました。その後、武田丈夫学友会和歌山支部長から小原芳明玉川学園理事長へ苗木が手渡されました。小原理事長からは感謝状と記念品を贈呈し、「次の時代に向けてソメイヨシノよりもっと寿命が長い木を玉川の丘に植えたいと考えていたところ、今回のお話をいただき大変ありがたいことです。キャンパス内の植栽配置を調整し、よい場所に植えていきたいと思います」と感謝の意を表しました。

贈呈式後、武田丈夫学友会和歌山支部長による、クマノザクラについての講話がありました。「私たちが子供のころから見慣れている山で咲く桜で、咲きだすと山の緑の中に花が咲くような情景が紀伊半島に広がり、春を迎えることを実感できる木です」というエピソードとともにクマノザクラの満開の写真を見せていただいたり、生息域のことや、ヤマザクラやカズミザクラなど同じ野生種と特徴を比較しながら紹介してくださいました。また、今回寄贈いただいた桜は「古座川町で自生しているものから苗木を育てて贈りたい」という強い思いで準備を進めてきたとのお話に関係者は感激していました。
立春を過ぎ、木々も春の準備が進んでいるこの時期に、玉川にも新しい木が仲間入りとなりました。いただいた苗木は農学部でさらに生育させたのち、玉川の丘に植樹する予定です。少し先になるかもしれませんが、玉川の丘で満開に咲くクマノザクラの姿が今から楽しみです。

<古座川町のクマノザクラ>
撮影:武田丈夫氏