アクア・アグリステーションで養殖した「玉川の丘あわび」が高島屋「未来にやさしいおせち」の食材に採用されました
人口増加が続く世界において、新たな食料生産技術の開発は喫緊の課題です。玉川大学では環境に配慮した閉鎖循環型陸上養殖技術のための研究施設「アクア・アグリステーション」を2016年に設置しました。
この研究施設では、高度浄水システムを用い、アワビやサーモンなどを清潔な人工海水を使って効率的に養殖でき、安全で高品質な海産物を生産することが可能です。こうした閉鎖循環システムを用いた養殖技術は、これからのサスティナブルな海産物の生産技術としても注目されています。
この度、この技術で養殖した「玉川の丘あわび」が高島屋の提供する「未来にやさしいおせち」の食材として採用され、予約販売が開始されています。
このおせちは高島屋オリジナルの和・洋・中の二段重で、「多様な食の担い手や、環境を考えた食材で未来を応援する」をコンセプトに、環境と資源保護に配慮して生産された本学のアワビはじめとする食材、数の子やいくらなど周囲の環境を守る取り組みをした食材などが使用されています。さらにSDGsのスローガン「誰一人取り残さない」ためにも、次世代の作り手を担う高校生や、障がいのある方、子育て中の方、LGBTQの方の積極的な雇用に取り組む企業が育てた生産物を使った商品も盛り込まれています。
不老長寿の象徴とされ、おせち料理でも縁起の良い貝として好まれているアワビ。「玉川の丘あわび」はあわび煮として一の重の中央に添えられています。ぜひ新年のはじまりにご賞味ください。
玉川大学農学部では、研究・開発だけでなく、食品の加工流通までを視野に入れた農業の6次産業化をめざした取り組みを大切にしています。新しい農業生産への足がかりとして、さらなる研究を続けていきます。