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U-17サッカー日本代表候補選手がtapでチームビルディング

2013.09.17

9月9日~10日にかけて、吉武 博文 監督率いるU-17サッカー日本代表候補選手21人とスタッフの皆さんが、10月18日から始まる『FIFA U-17ワールドカップUAE2013』にむけて、tap(玉川アドベンチャープログラム)によるチームビルディングを行いました。

今回のチームビルディングでは、学術研究所 心の教育実践センターの川本 和孝 助教の指導のもと、チームの課題や目標に対して役割を分担し、課題解決へとつなげることを中心に考えました。また、その課題解決を通じて、選手たちは体験したことをチームに還元していくための「意味」を考え、コミュニケーションを図りながら学びにつなげていきます。

吉武監督は、「厳しい練習だけでは培うことのできないコニュニケーション能力や調整能力、リーダー性を体験型プログラムのtapを通して引き出せたらよい」とねらいを語ってくださいました。

1日目、選手たちはいくつかのアクティビティーを体験したのち、【Team Wall(チームウォール)】にチャレンジしました。【Team Wall(チームウォール)】とは、目の前にそびえたつ高さ4mの巨大な壁で、今回は、60分以内にチーム全員が越えなければならないというチャレンジです。ルールは、これから壁を越えようとするチャレンジャーに力を貸せるのが、既に壁を越えた3人と、まだ壁を越えていないメンバーのみ、というもの。ただし、4人目が壁を越えたら、上でサポートする3人のうち最初に越えた1人は壁の下に戻らなければならず、その後はチャレンジャーを持ち上げたり、肩を貸したりはできません。(転落防止の支えとして参加することは可能。)

初チャレンジは、身長や体重、筋力等の個人差は関係なく、壁を越えられる選手をどんどん持ち上げるという方法で、21人中残り3人までは壁を次々と越えていきました。しかし、最後の3人がどうしても壁を越えることができず、その3人を残してチャレンジを終えてしまいました。チャレンジ終了後、選手たち全員で、どういった場面に行き詰まったのか、どうすれば全員が壁を越えられるのかについて話し合いました。その際に川本先生から、目的を共有するチームが一つになるためには、①主張する②意見を聞く③仲間の意見を引き出す④調整する、という役割が必要となることや、チーム内でコニュニケーションを取り、早い意思決定につなげることが重要であるということを教わりました。

2日目、選手たちはローチャレンジコースでスポッティング(支える人)の重要性、主体的に意思決定することの必要性、全員で目標に向かって協力することを学んだあと、いよいよハイチャレンジコースへ。

【Cat Walk(キャット ウォーク】

地上8mにある丸太の上を左右両端からスタートした選手2人が横断します。丸太の中央ですれ違う時は、チャレンジする選手同士のコミュニケーションはもちろん、地上で命綱を持ってサポートする選手の声掛けや綱さばきも重要な役割を果たします。

【Climbing Wall(クライミング・ウォール)】

ロッククライミングのように、壁に埋め込まれた石を使って頂上に登ります。チャレンジャーは、命綱を持つ地上の仲間を信頼し、全身を預けてチャレンジします。

【Multivine Traverse(マルチバイン トラバース)】

地上8mにあるワイヤーを2人で横断します。上からロープが下がっていますが、その間隔は2m以上。2人で協力しなければ渡りきることができません。

【Pamper pole(パンパー ポール)】

高さ8m、直径30cmの丸太の上に立ち、さらに2m先にあるボールにタッチ。吉武監督をはじめ、スタッフの方々がこのコースにチャレンジしました。

選手たちは、想像以上の高さに驚きながらもこれらのコースにチャレンジした後、前日にクリアできなかった【Team Wall(チームウォール)】に再チャレンジ。今度は誰が最初で誰を最後にするか、また、それは何故かを話し合ってから挑みました。彼らの決めた目標タイムは前日より15分短い45分です。壁の上からも下からも声をかけ、チャレンジャーに壁を越えるためのアドバイスを伝えます。結果は、2人を残してタイムアップ。

しかし、選手たちから「制限時間は過ぎてしまったが、どうしてもチーム全員でこの壁を越えたい」との申し出があり、川本助教から全員が壁を越えるためのアドバイスをもらい、更にチャレンジを重ねました。選手たちは、疲労のピークにさしかかりつつも5~6回のチャレンジののち、「最後の1回」という場面で遂に全員が壁を越えることができたのです。成功した後の選手たちの歓声と健闘をたたえ合う様子は本当に感動的でした。

選手たちは「個人では頑張りきれない場面で、チームのみんなのサポートが重要であることが分かった」「お互いを知るためにコミュニケーションの必要性を感じた」「将来どのようになりたいかを意識して一歩踏み出すことが大切だと思った」と語ってくれました。

10月18日から始まる『FIFA U-17ワールドカップUAE2013』、さらには2020年のオリンピック東京開催に向けて、みなさん頑張ってください。

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