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ハボタン

学生実習で栽培中のハボタン(赤丸葉系:紅はと)。
写真提供=農学部技術指導員 井上広大

冬はクリスマスにお正月、晴れがましい時期が続く。学園の駅前花壇や正門はじめ、各門の詰所前もキレイに飾りたい。一方で冬の花苗は種類が限られる上、咲き揃いはあまり期待できない。そこで重宝するのが、このハボタンである。一株の直径は、優に30㎝を超える。少ない株数で花壇やプランターを一杯に彩ることができる。しかも、鑑賞ポイントは花ではなく葉である。紅白の葉は、長い冬でも楽々と鮮やかさを維持する。春の気配が高まると、お役御免(春の苗に植え替え)となる。しかし、そのまま花壇に放っておけば、苔(とう)立ちして、やがて開花する。
花は「菜の花」に似るが、ボリューム感があり、なかなかユニークな姿である。是非一度はお楽しみいただきたい。また、キャベツと共通祖先を持つと聞くと、ならば食べてみよう、と思うかもしれないが、ちょっとご注意を。アオムシやヨトウムシ達もハボタンは大好物。でも、食用のキャベツと違って、花苗は外見重視のため、より厳密に害虫駆除が求められる。そう、使用する農薬が、「ちょっと強め」であることを知っておいて欲しい。

(農学部教授 山﨑 旬)
『全人』2018年12月号(No.833)より

ハボタン(葉牡丹)、ハゴロモカンラン

学名:Brassica oleracea var. acephara
アブラナ科カンラン属

ハボタンの品種改良の元になった野生種(原種)は、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、コールラビなどと共通の祖先であり、地中海沿岸から、北海、大西洋沿岸に分布する。品種のバリエーションは、葉色の紅白桃に加え、写真の“丸葉系”をはじめ、葉の縮れた“ちりめん系” や水菜のように切れ込んだ葉を持つ“さんご系”などがある

キレイに(?)咲きそろったハボタン(4月上旬)
秋空のハボタン圃場(11月下旬)。もう少し育てて、学内各所へ

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