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アボカド

生育中のアボカド

世の中には不思議なフルーツがある。アボカドもその一つである。海苔や醤油ときわめて相性が良く寿司のネタに使用されるフルーツがあるだろうか? 甘味や酸味はなく、「森のバター」とも呼ばれるように油分(脂質)の多いフルーツである。油分は、コレステロールを蓄積して体に悪いと誤解されがちだが、油分のほとんどが不飽和脂肪酸でありコレステロールを下げるはたらきがある。
販売されているアボカドはメキシコ産の「ハス」と呼ばれる品種であり、豊産で果皮が厚く輸送に耐え、果皮色が「緑色」から「黒褐色」に変わり食べ頃が判断しやすいため広く販売されている。輸入ものには当たり外れが多く、果肉が褐変した果実に出会うことがある。これは輸入時に低温障害を受けたためであり、おいしくないだけでなく、柔らかな果肉にならないので店頭で交換してくれることが多くなった。できるだけ「緑色」の果実を購入し、15~25℃で保存、柔らかくなったら食べるのが良い。そして一度切った果実は、半切りのタマネギと一緒に容器に入れ、野菜室で保管すると変色が少なくおいしく食べられるので、是非試してほしい。

(農学部教授 水野宗衛)
『全人』2019年1月号(No.834)より

アボカド

学名:Persea americana Mill.
クスノキ科ワニナシ属

常緑高木である。現在国内では、静岡県、愛媛県、鹿児島県などで品質の良い国産アボカドの生産拡大を目指している。「ハス」以外に「ベーコン」「フエルテ」「エッティンガー」などの品種が導入され、試験栽培が進められている。外れのない国産の新鮮な完熟アボカドを食べれば、本当のおいしさがわかるはずである

収穫直前のアボカド「ベーコン」
アボカドの花と訪花中のクロマルハナバチ

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