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ウグイス

藪の中からこちらを見るウグイス

春になり桜の花が満開になる頃、「ホーホケキョ」という美しく澄んだ鳴き声が学園内に響くようになる。声の主はウグイスである(写真左・写真右下)。ウグイスは学園内に通年生息する鳥で、藪をすみかとしている。特に笹藪(写真左下)が大好きで、笹の枝をすり抜けながら、少し離れた場所でこちらを見ている。普段は警戒心の強い鳥であるが、繁殖期の春から初夏にかけては、雄が人目に付く枝にとまり、大音量で鳴く。この鳴き声は雄が雌に求愛するための「さえずり」であり、雌になわばりの安全を知らせる役割もある。さえずり雄に近づくと、今度は「ケケケ、ケキョ、ケッキョ」と大きな警戒音で鳴き、雌に危険を知らせる。
一方、雌や非繁殖期の雄は「チャッ、チャッ」という地味な声で鳴く(「地鳴き」という)。晩夏になると、雄はさえずらなくなるため、学園から姿を消したかのように感じられる。しかし、ウグイスは学園内の藪に留まり、昆虫や植物の種子などを食べながら冬越しの支度を始める。冬場は静かに暮らしているが、藪の中での軽快な動きは健在で、地鳴きからその存在が確認できる。

(農学部教授 佐々木 謙)
『全人』2019年7/8月号(No.840)より

ウグイス

学名:Horornis diphon
スズメ目ウグイス科

日本全国に分布し、通年生息する鳥(留鳥)であるが、寒冷地では冬に暖地へ移動することが知られている。雌雄同色で、上面はオリーブ褐色、下面は薄灰色である。「鶯餅」のような黄緑色ではない。雑食ではあるが、昆虫(イモムシなど)を好んで摂食する

ウグイスが身を隠す笹薮(北斗館周辺)
側方から見たウグイス

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