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アテモヤ

生育中のアテモヤ

アテモヤという果物を皆さんはご存じだろうか。フロリダの亜熱帯植物園で1913年に初めてこの世に生を享け、アテモヤと命名された生誕100年あまりの比較的新しい果物である。熱帯性気候に適したバンレイシを母親に、暖温帯性気候に適しているチェリモヤの花粉(父親)を交配させてできたハイブリッド種で、双方の中間の気候特性をもち、我が国では主に沖縄で栽培されている。果実はその食感から「カスタードアップル」とも呼ばれ、大変甘くジューシーでおいしい果物である。
玉川ではハウス栽培されているが、冬場の最低気温は2~3℃で管理している。3月中旬に剪定して、枝に付いている葉を摘葉すると新芽が生育を始め、新たに生育した枝に花芽が付く。5月中旬から開花が始まるので人工受粉を行い結実させている。花は緑色で花弁が3枚、樹の中では目立たないが、甘い香りが漂ってくるので比較的容易に見つけることができる。品種にもよるが、結実してから150日~170日で収穫となる。バナナ同様追熟が必要な果樹である。12月から2月に沖縄で入手できる。とてもおいしいので是非食べてほしい果物の一つである。

(農学部教授 水野宗衛)
『全人』2019年12月号(No.844)より

アテモヤ

学名:Annona squamosa Linn.× A.cherimola Mill.
バンレイシ科バンレイシ属

オーストラリア、フロリダなどの亜熱帯性気候を好む。現在国内では、沖縄県をはじめ、三重県、千葉県などで品質の良いアテモヤの生産拡大を目指している。「アフリカンプライド」「ピンクスマンモス」などの品種が導入され、試験栽培が進められている

受粉後の花の様子
新梢に着生した花

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