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ゴレンシ

収穫間際の果実

ゴレンシという果物を皆さんはご存じだろうか。ゴレンシという果実は知らなくてもスターフルーツといえばご存じの方も多いのではないだろうか。熱帯果樹は形や香りが変わったものが多い。悪魔の果実か?と思わせるドリアン。果実の重さが30kg以上になる世界最大の果実ジャックフルーツ。全く水分のないカニステルなど、興味を抱く果実ばかりである。
スターフルーツはマレー半島、モルッカ群島など熱帯アジア原産で台湾、マレーシア、タイ、ベトナムなどで広く栽培されていて、普通にマーケットで見かける果物である。かつてスターフルーツを食べたことのある人には、「酸っぱい果実」というイメージかもしれないが、近年の品種は甘味系が主となり、糖度も高く大変食べやすい。スターフルーツの魅力はなんと言っても果実を横に切ったときの「星型」で、フルーツポンチやサラダなど人々の目を釘付けにしている。花は小花が数十花まとまってつくが、品種によってめしべがおしべより長い花(長花柱花)と短い花(短花柱花)に分かれる。果実はまるで蝋細工のようであるが、是非食べてほしい果物の一つである。

(農学部教授 水野宗衛)
『全人』2021年2月号(No.857)より

ゴレンシ(スターフルーツ)

学名:Averrhoa carambola L.
カタバミ科ゴレンシ属

比較的低温条件でも栽培可能で、我が国では沖縄県や鹿児島県でも栽培されている。カタバミ科の果実はゴレンシとビリンビのみである。果実にシュウ酸を含み、やや渋みを感じる

スターフルーツの花
花の形状は、樹ごとに異なる
花柱が雄ずいよりも短い「短花柱花」(上)と、雄ずいよりも長い「長花柱花」(下)

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