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ダイズ

栽培の様子。種まきは6月頃に行う

ダイズは、煮豆、納豆、豆腐などに利用され、日本の食文化に深く関わっている作物である。未熟で緑色の状態で利用するのが、エダマメである。種子の色には、黄、茶、黒などがある。
栽培してみると、面白い特性を持つことがわかる。肥料成分のうち、窒素の量が少なくてすむのである。これは、根に根粒菌が着くことで、空気中の窒素を生育に利用できるようになるからである。根にこぶのような根粒ができるが、ここで根粒菌が働いてくれている。 また葉は、光の方向に向かうように、角度を変化させることができる。光を効率よく受けられるのである。夜は葉が下に垂れるので、昼とは違う姿が見られる。
玉川の学内農場では、栽培の初めごろに気をつけていることがある。鳥による害である。まいた種子や出てきたばかりの柔らかい芽を食べられたり、引き抜かれてしまうのだ。ネットをかけたり、薄い布を被せたりして防いでいる。
ダイズは、そのまま食べてしまうと消化が悪い。納豆や豆腐は、消化を良くし、効率よく栄養がとれる食品である。先人の食の知恵に感謝したい。

(農学部准教授 飛田有支)
『全人』2021年3月号(No.858)より

ダイズ

学名:Glycine max (L.) Merr.
マメ科ダイズ属

原産地は中国で、日本には弥生時代に伝来したといわれている。我が国には、各地域の環境に適した多くの在来種があり、遺伝資源に恵まれている。タンパク質や脂質に富み、ビタミン、ミネラル、イソフラボンなど、健康維持に役立つ機能性成分を含んでいる

根にできた根粒。直径数mm程度になる
開花の様子。7月頃午前中に開く

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