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ブロッコリー

ポット栽培した「緑嶺」の花蕾~開花(共同研究 肥塚信也教授)

夏、高学年校舎の横を通りかかると、青々と葉が茂る立派なケヤキが目に留まる。もこもこしたドーム状のフォルム、あの野菜に見えてきませんか?ブロッコリーに。
ブロッコリーの可食部は、もこもこと蕾(つぼみ)が集まった花蕾(からい)と花茎(かけい)から成る。蕾が一度にこんなにできるなんて信じがたい気もするが、 分解すると、蕾が集まる花序という単位が更に集まり花蕾ができていることがわかる。一般的なサイズの花蕾には約7万個の蕾があるという。
畑では、大きな葉が十分展開した後に低温にあたると、直径12~15cmのドーム状の花蕾をつける。表面に白っぽいブルームという天然のワックス成分ができるため、葉も花蕾も見事に水を弾く。農薬成分と誤解する人もいるようだが、新鮮さの証である。
ポット栽培も可能で、ポットサイズに応じて花蕾は小ぶりになるが、追肥すれば次々と側花蕾が収穫でき長く楽しめる。栽培を続けると、徐々に花茎が伸びて花芽が膨らみ、やさしい黄色の十字花を無数に咲かせる。おうち時間が増えた今、身近な野菜を育ててみたり、構造をじっくりと観察してみるのはいかがだろうか。

(農学部准教授 奥崎文子)
『全人』2021年4月号(No.859)より

ブロッコリー

学名:Brassica oleracea L. var italica
アブラナ科アブラナ属

地中海東部が原産で、キャベツやカリフラワーと同類の野菜。明治に導入され、1980年代以降に普及。花蕾にはビタミンCやカロテン含量が高く、スプラウトには健康によいとされるスルフォラファンが特に多い。小さい花がまとまって咲く様子から、花言葉は「小さな幸せ」

学内農場で栽培した「グランドーム」の花蕾(撮影 井上広大技術指導員)
分解した様子。小さい花序(△印)でも蕾が75個あった

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