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ニチニチソウ

学内農場ガラス温室内のニチニチソウ

ニチニチソウの花色には白、赤、ピンクに加えてオレンジや紫などがあり品種の数もとても豊富です。開花期は春から秋までと長く、ガーデニング、道路や公園の植栽に広く利用されています。キャンパスの色々なところでも、農学部園芸班によって育てられた可愛いニチニチソウを見かけることができます。
目で見て楽しいだけではありません。ニチニチソウの葉身には抗腫瘍剤の原料となるビンブラスチンが含まれており、薬草としても機能しています。しかし、花壇に育つニチニチソウからビンブラスチンを得ることは難しいでしょう。なぜなら葉身のビンブラスチン濃度は極めて低く、乾燥させた葉身1,000㎏中にわずか0.5〜10gしか含まれていないからです。
ビンブラスチンは細胞分裂を阻害するため、体内で沢山できてしまうと自分の生存が危うくなるためと考えられています。
自然界では昆虫や草食動物に食べられて葉の組織が壊れるとビンブラスチンができるようです。見た目は可愛い花ですが、鋭い機能を持った植物です。

(農学部教授 大橋敬子)
『全人』2021年7/8月号(No.862)より

ニチニチソウ

学名:Catharanthus roseus
キョウチクトウ科

キョウチクトウ科ニチニチソウ属の一年生草本植物である。マダガスカル原産の植物で熱帯地域では多年草として生息する。極少量であるが、葉に抗悪性腫瘍薬の原料となるビンブラスチンおよびビンクリスチンが含まれている。日本では主に植栽に利用されている

FST Lab植物工場にて栽培実験中のニチニチソウ
FST Lab植物工場にて栽培されたニチニチソウ(トロピカーナ・ピンク)

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