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アーティチョーク

収穫期の様子(5月下旬頃)

アーティチョークは日本ではなじみがないが、欧米では一般によく利用されている。つぼみの一部を食用として、また花は観賞用になる。
玉川の学内農場では、栽培に苦労する。夏になると突然腐るように枯れ、茎は台風でよく倒れてしまった。一方、冬は、霜柱が立つようになると、枯れ始めることが多かった。アーティチョークは、気候が温暖な地中海沿岸が原産なので、夏の高温多湿と冬の寒さには弱いのである。栽培には、夏に気温が上がりにくく、水はけのよい所を選び、茎は支柱で支えた。冬は、稲わらで株もとを覆った。思いのほか病害虫の被害は少なく、何とか収穫できるようになった。
ようやく収穫できたアーティチョークであるが、試食の評価は期待していたほどではなかった。食べる部分が少ない、食べるのに手間がかかる、味がはっきりしない、などなど。ただ花は、大きく見ごたえがあり人気があった。
イタリア料理やフランス料理では魅力的な食材なので、将来、料理方法や味に慣れてきて、ご家庭の食卓に上る機会が増えてくるかもしれない。

(農学部准教授 飛田有支)
『全人』2022年3月号(No.869)より

アーティチョーク

学名:Cynara scolymus L.
キク科チョウセンアザミ属

原産地は地中海沿岸の地域で、多年生植物である。草丈は1.5m程度になり、花は直径15~20cm程度と大型で、形や色はアザミに似ている。日本では、生の状態のものを普段見かけることはないが、海外から輸入された缶詰や瓶詰が販売されている

開花期の様子(6月下旬頃)
つぼみの内部。ゆでるとほのかにあまい

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