玉川大学・玉川学園Webサイト
IEサポート終了のお知らせ

玉川大学・玉川学園webサイトTOPページリニューアルに伴い、Microsoft 社の Internet Explorer(以下、IE)のサポートを終了いたしました。本学園が運営するサイトをIEで閲覧した場合正しく表示されない恐れがございます。
皆様にはご不便をおかけしますが、別のブラウザを利用しての閲覧をお願いいたします。

ジャーマンカモミール

人工光で育てたジャーマンカモミール

カモミールは世界中で親しまれているハーブの一つで、ハーブティーやアロマオイルとして利用されています。甘くリンゴのような香りを放ち、安眠・リラックス効果があります。
古代エジプト人やギリシャ人は薬として利用していたそうで、現代においても医療に利用されています。カモミールには幾つかの2種類があり、ジャーマンカモミールとローマンカモミールの種類が有名です。どちらも白色の舌状花(花びら)と黄色の筒状花(花の中央部分)から成るデイジーに似た花を咲かせますが、これらは違う種類の植物に分類され、学名では異なる属名をもちます。
医療に利用されるのはジャーマンカモミールで、生薬カミツレとはジャーマンカモミールの頭状花のことを指しています。精油を取るために花を集めて蒸留すると、アズレンという青色の精油が生成されます。アズレンの中でも特にカマズレンという化合物には消炎効果があり、うがい薬や軟膏などに使われています。実験で蒸留していると、鮮やかな青色に引き込まれそうになります。実験中はうっかり眠ってしまわないように気を付けないといけませんね。

(農学部教授 大橋敬子)
『全人』2022年6月号(No.872)より

ジャーマンカモミール

学名:Matricaria chamomilla, Matricaria recutita
キク科シカギク属

越冬性の一年生草本植物である。ヨーロッパ、西アジア原産。南北アメリカ、オーストラリアに原生している。ジャーマンカモミールの別名は多く存在し、カミツレ、カミルレ、カモミール、カモミーユなどと呼ばれる

ジャーマンカモミールの花
ジャーマンカモミールの花の蒸留
ジャーマンカモミールの花を蒸留して得られた精油アズレン。“アズレンブルー”と言われる、とてもきれいな青色を呈する
  • すべての写真提供:2021年度農学部先端食農学科卒 三井梨菜

シェアする