サトイモ
収穫間近の栽培の様子(10月中旬)サトイモは、独特のねっとりとした食感があり、煮物、汁物などで食され、祝いの料理やお供え物としても利用されている。煮っころがしは、人気のおかずだ。
玉川の学内農場では、例年5月中旬に種いもを植えて、10月中旬に収穫をする。近年、夏の気温がどんどん高くなり、また土壌の乾燥がひどくなってきている。高温を好む作物ではあるが乾燥には弱いため、生育が悪く十分な収量が得られない年が増えてきた。その対策として、できるだけ土壌が乾燥しにくい場所を選び、土の表面をビニールで覆い、土が乾燥しないようにしている。
品種によって食べる部分が異なる。主として子いもを食べる、親いもを食べる、子いもと親いもの両方を食べる、茎(葉を支えている柄の部分、ずいき、いもがらともいう)を食べるものがある。学内農場では、主に子いもを食べる品種を栽培している。
皮をむくのがなかなか面倒で火を通すにも時間がかかる。あわただしい現代には敬遠されがちな食材かもしれない。寒い日には、手間暇をかけても熱々のいも汁を作って食べたくなる。
(農学部准教授 飛田有支)
『全人』2026年1月号(No.911)より
サトイモ(里芋)
学名:Colocasia esculenta
サトイモ科サトイモ属
原産地はインド東部からインドシナ半島にわたる地域とされている。人類が最も古くから栽培してきた作物と考えられている。熱帯、亜熱帯の地域では、1年を通じて植え付け、収穫が可能である
土と根を取り去った子いも
土から掘り起こした様子