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キジ

威風堂々と構えるオス。繁殖に向けて気合たっぷりだ

昔話「桃太郎」にも登場する日本人にとっては馴染みの深い鳥だ。キジの特徴の一つである尾の長さは、諺の「頭隠して尻隠さず」の由来にもなっている。
「雉も鳴かずば撃たれまい」の諺にもあるように、オスは自身の存在を誇示するかのように「ケン、ケーン」とけたたましく鳴き叫ぶ。面白いことに、鳴き声は個体ごとに異なっており、そのスペクトログラムを解析することで個体識別が可能である。
繁殖期になるとオスはなわばりを張り、その境界で出会えば喧嘩の始まりだ。互いににらみ合い、跳び上がって蹴爪(けづめ)で攻撃を仕掛ける。メスは複数のオスのなわばりを移動することから、キジの繁殖システムは乱婚である可能性が指摘されている。
日本の国鳥である一方で、狩猟鳥にも指定されている。過去には過度の狩猟圧により大幅に数を減らしてきた。それを防ぐために人工繁殖個体が大量に放鳥されたが、それにより亜種の特徴が消失した地域も多い(現在はその地域の亜種が放鳥)。地域個体群の保全と狩猟文化の継承の両立を如何に図るか、今後の重要な課題である。

(農学部教授 關 義和)
『全人』2026年3月号(No.913)より

キジ(雉)

学名:Phasianus versicolor
キジ科

タイリクキジの亜種とされてきたが、「日本鳥類目録改訂第8 版」では独立種として記載。本州、四国、九州に分布し、4 亜種に分類。北海道、本州・四国・九州の一部、対馬、琉球列島にはコウライキジ(タイリクキジの亜種)が放鳥され、日本在来のキジとの交雑が問題となっている

オス。色鮮やかで、メスよりも全長は長い
メス。オスに比べて単調な色彩である

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