ウグイスカグラ
ウグイスカグラの花スイカズラ科の落葉低木で、3 〜4月にかけて、1〜2㎝ほどのピンク色の花を咲かせる。果実は5月ころに真っ赤に熟し、ジューシー。学内では、経塚山や農場の 林縁 にひっそりと生えていて、なかなか気づかないかもしれない。果実を落としたあとは、 緑陰 に紛れてますます目立たない。
学内のスイカズラ科植物としては、その名もずばり「スイカズラ」やニシキウツギがある。スイカズラは木本性のつる植物で、5〜6月に開花する。開花間近い 蕾 や咲きたての花は白いが、やがて黄色みを帯びてくる。落葉性だが、枝先など一部の葉は残って越冬するので、冬を耐え忍ぶ姿からニンドウ(忍冬)とも呼ばれている。
かつての形態分類では、スイカズラ科にはニワトコやガマズミなども含まれていた。今日の遺伝子に基づく系統分類(APG分類)では、ニワトコやガマズミはガマズミ科とされ、スイカズラ科には、オミナエシ(以前はオミナエシ科)やマツムシソウ(以前はマツムシソウ科) などが移された。筆者は学生のころ、形態分類を学んで植物を覚えた。最新のAPG分類は、筆者にはムズカシイ。
(農学部教授 関川清広)
『全人』2026年4月号(No.914)より
ウグイスカグラ(鶯神楽)
学名:Lonicera gracilipes var. glabra
スイカズラ科スイカズラ属
本種は無毛で、有毛のヤマウグイスカグラL. gracilipes var. gracilipesや、中間的なものもある。写真はほとんど無毛だが、学内には一部に毛があるものもあり、識別が難しい
スイカズラ(Lonicera japonica)
果実(透けて種子が見える)。ほのかに甘い