2月号特集「算数・数学に親しむ」取材メモ

「こんなに手づくりしているなんて!」と思ったのは、9~12年生に数学を教える教員が自作の立体を見せてくれたときのことです。

「じつは中学校の図形でつまづいたんですよ」と語るその教員は、大学で数学教員をめざして学ぶ中、図を描いたり、立体をつくったりすることを繰り返したとのこと。

そして、数学への理解が深まったそうです。曰く「わかるから描くのではなく、描くからわかるのです」。

手を動かすと、そこに気づきが生まれ、理解に至る――そういうことなのでしょう。

『全人』2月号の特集は「算数・数学に親しむ」です。玉川学園K-12の教員が算数・数学の魅力を伝える様子を中心に紹介しています。オリジナルの教材、教具からは、教員の並々ならぬ創意と熱意が感じられるはずです。

写真はその教具の撮影風景です。外部のカメラマンを呼んで行いました。こうしたセットを組むことで、光の反射などで教具が美しく撮れるのです。
(室内ではありましたが、時節柄、換気のために窓は全開……寒風もあるため、カメラマンは着帽しています)

さらに、玉川大学で小中高の教員養成に携わる教員にもインタビューしています。やがて算数・数学を教える立場になる学生を導くための教育実践を語ってもらいました。

巻頭には、独立研究者で『数学する身体』などの著作で知られる森田真生さんの寄稿を掲げています。

「正しいと思いこんでいた概念の枠を、揺さぶられることこそ数学の醍醐味である」――と、奥深いその魅力をつづってくださいました。

「計算する」「問題を解く」にとどまらない数学の世界を、誌面から感じていただければ幸いです。