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故きを温ねて 76

全人教育+グローバルな思考力

文学部校舎LL(Language Laboratory)教室での英語学修。1966年
1950年頃の英米文学科校舎(現在の経塚オフィス棟あたり)

戦前、3年制玉川塾高等専門部に文科・商科等が設置された。商科では倫理学、哲学概論、英語(名著研究も)、商業英語、音楽、体操等科目(「高等専門部要覧」)を置き、労作を重視した。
1947(昭和22)年2月、大学令による最後の旧制大学として玉川大学が認可された。2年後、新制玉川大学が認可。文学部2学科と農学部1学科が設置され、そのひとつが英米文学科であった。
創設当初の英米文学科は英米文学の履修が中心で、1952(昭和27)年に第1回生が卒業した。この年の高等部からの英米文学科進学者に、実業界に進む希望を持つ学生が多いことがわかった。その要望に応えるため英米文学科内に商業貿易コースを設けた。「豊かな教養と国際的視野に立つ産業界のパイオニアの育成」をモットーとし、商業英語、時事英語等の実践的英語を必修科目とした。
その後、商業貿易コースは商業貿易専修、商業貿易専攻、理財専攻と名称変更を重ねた。理財専攻は文学部内に社会科学系の学科が置かれることで知られた。さらに国際的視野から社会科学を学ぶことを明確にするため国際経営専攻、国際経営コースと改称し、2001(平成13)年の経営学部創設まで続いた。
経営学部は高等専門部商科設置の約60年後に創設されたが、経営学部の「全人教育+グローバルな思考力」を重視するルーツは専門部商科の教育に既に見られる。全人教育は玉川教育を貫く棒のようなものである。

(文=白柳弘幸 教育博物館)
『全人』2020年3月号(No.847)より

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