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玉川豆知識 No.157

北風に向かって口笛を吹け

小原國芳がよく口にしていた「北風に向かって口笛を吹け」という言葉には、困難に立ち向かい、それを担う気概のある人になってほしいという思いが込められています。

人生の最も苦しい いやな
辛い 損な場面を
真っ先に 微笑を以って
担当せよ

この玉川モットーのルーツは、1929(昭和4)年6月に玉川学園の初めての機関誌として刊行された「学園日記」創刊号に遡ります。ここに小原國芳自身によって「喜んで、困難を友としてよ 微笑みを以つて辛苦を迎えてよ…最も苦労の多い場面を眞先に選んでよ」という一文が記載されています。その当時、小原が「ピラミッドの土台石になれ」、「北風に向かって口笛を吹け」と語り、それが初代のモットーになったと、指田太郎氏は語っています。

この「北風に向かって口笛を吹け」という言葉には、困難に立ち向かい、それを担う気概のある人になってほしいという思いが込められています。1968年(昭和43年)より毎年、大寒の時期に行われている玉川学園恒例の寒稽古は、まさに「北風に向かって口笛を吹け」という言葉そのものを実現し、体験できるよい機会となっています。

玉川学園恒例の寒稽古
玉川学園恒例の寒稽古

1971(昭和46)年に大学2号館前に完成した朔風館。「朔風」の「朔」は北の方角の意。したがって「朔風」は北から吹く風(北風)。朔風館は戦前にあった塾舎名に由来し、「北風に向かって口笛を吹け」の意味が込められています。

参考文献

小原國芳編『学園日記』創刊号 玉川學園出版部 1929年
小原國芳著『小原國芳全集14 塾生に告ぐ』 玉川大学出版部 1964年
小原芳明監修『全人教育』第596号 玉川大学出版部 1998年

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