玉川豆知識 No.184
大学1号館(旧文学部第1校舎、旧経営学部校舎)完成時は女子短期大学校舎
1965(昭和40)年、玉川学園女子短期大学校舎(後の文学部第1校舎、経営学部校舎、現在の大学1号館)が完成。しかし、翌年、新しく女子短期大学校舎(後の大学9号館)が竣功。前年度に建てられた校舎は大学が使用することとなりました。
1961(昭和36)年6月19日に文学部校舎(後の文学部第2校舎、大学2号館)が完成。この年の4月、文学部に「二年課程」と称する女子の高等教育を行うコースが誕生。翌年には「女子教養学科」と改称され、1964(昭和39)年度まで学生募集が行われました。この女子教養学科が玉川学園女子短期大学(以下「短大」という。)設置の基盤的役割を果たし、1965(昭和40)年1月25日に短大の設置が認可され、4月より教養科の授業を開始。翌々年の1967(昭和42)年には保育科(1984年に幼児教育科に名称変更)を増設しました。


1965(昭和40)年の短大開設の年、文学部校舎の横に短大校舎が完成。4月21日よりその校舎にて短大の授業が開始されました。1階には事務室、事務局長室、ホール、文学部芸術学科の実技教室、2階には学長室、文学部教員研究室、会議室、3階には教室、4階には短大教員研究室、教室、5階には教室を配置。3階、4階、5階の教室は短大1年次生および大学の女子教養学科2年次生の授業に充てられました。また3階には和室が設けられ、茶道、華道、書道などの授業が行われました。



後ろ側にテニスコート
翌1966(昭和41)年4月14日に新しく短大校舎(後の大学9号館)が完成したことから、前年度に建てられた短大校舎は大学が使用することになり、その後校舎名称も短大校舎から文学部第1校舎に変更。さらに経営学部開設の2001(平成13)年からは経営学部校舎、2007(平成19)年からは大学1号館と校舎名称が変わって現在に至っています。




参考文献
- 小原國芳監修『全人教育』 玉川大学出版部
第190号(1965年)、第202号(1966年) - 玉川学園五十年史編纂委員会編『玉川学園五十年史』 玉川学園 1980年
- 玉川学園五十年史編纂委員会編『玉川学園五十年史(写真編)』 玉川学園 1980年