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玉川豆知識 No.73

宿泊研修施設

玉川学園キャンパスの中には宿泊で研修できる施設があります。施設は隣り合って2棟あり、向かって左側を梁山(りょうざん)塾、右側を桔梗(ききょう)塾と呼んでいます。

梁山塾
桔梗塾

1.24時間の教育

かつて玉川学園には塾と呼ばれる宿舎があり、創立当初の35年間は生徒・学生までが、教職員とともに生活を送っていました。(その後、中学部と高等部は専用の塾舎が建てられ、大学も男子塾、女子塾として独立。学内の塾舎で生活をしながら塾教育を受けていました。そして、1987年に学生たちを取り巻く社会情勢や学生の要望の変化などにより、各塾は塾舎での教育を発展的に解消し、57年間の歴史に幕を閉じました。)

1948(昭和23)年発行の『玉川塾の教育』で、創立者小原國芳は次のように述べています。

「私は、何だか、教育というものは八時以前と三時以後にホンモノがあるような気がします。・・・(略)・・・塾教育は実に、心から心への教育即ち人格から人格への教育です。言い換ると、之は内面からの教育です。かかる教育を受けたものの社会は互に理解を深くし、同情を厚くすることが容易だと思います。
故に塾教育こそホントの社会改造の道だとも首肯されます。」

塾教育は教職員と生徒・学生が24時間の生活を共に過ごす中で、まさに「人を育てる教育」として行われてきました。現在の2棟の宿泊施設は、主に短期研修で利用され、その塾教育の精神を継承しています。施設名の梁山、桔梗がかつての玉川塾の施設名と同じにしたことからもそのことがうかがえます。宿泊を伴うことでお互いに助け合い、教室では学べない何かを吸収したり、感じたりできる場となっています。

2.梁山塾と桔梗塾の利用(現在の宿泊研修施設)

写真の通り、木造の住宅で以前は教職員住宅として活用されていました。その建物を研修用に改装をしているため、家庭的な温かみのある雰囲気の中で共同生活が送れるようになっています。教員や職員の研修、大学生のゼミやクラブの合宿、中学年・高学年のクラブの合宿、海外留学生の短期研修など様々な場面で利用されています。さらには桔梗塾前庭にはバーベキュー設備もあり、クラスの親睦会などが行われています。普段の生活と違い、宿泊を伴う(衣・食・住を共にする)ことで、懇親を深めたり、また活発な意見交換がされたり、玉川の教育信条の一つでもある「24時間の教育」がより実践できる場になっています。

提携校 台湾 稲江高校の生徒達(2017年)

このように梁山塾と桔梗塾は、玉川の教育・研究活動に役立つ施設として年間を通して活用されています。

参考文献

玉川学園五十年史編纂委員会編『玉川学園五十年史』玉川学園 1980年
『玉川塾の教育』 玉川大学出版部 1948年

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