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玉川豆知識 No.80

たまがわハニーアイスクリーム

「大学発」のさきがけ。大学ブランド食品のルーツは、玉川にありました。

1.大学ブランド食品の草分け的存在

近年よく耳にする「大学発ブランド食品」。大学の研究室などが研究の一環として企画開発し、販売される商品のことです。ヒット商品も多く、各大学のイチオシ商品を集めて行われていたデパートでのイベントは、常に人気を集めていました。大学の知名度を高めるだけでなく学内での研究を社会に還元することは、学生にとっても大きなプラスになるものといえます。こうした大学発のブランド食品のルーツともいえるのが、玉川大学が販売している「たまがわハニーアイスクリーム」です。その名の通りハチミツをふんだんに使用した、さわやかな美味しさが魅力です。そしてその始まりは、1970(昭和45)年にさかのぼります。

2.始まりは有志の学生によって

「たまがわハニーアイスクリーム」は、1970(昭和45)年に農学部の食品加工実習の「アイスクリーム製造実習」に参加した学生有志が製造したことから生まれました。学内の牧場で飼育していた乳牛からとったミルクと同様に学内の養蜂所で採取したハチミツを使用するなど、原材料がほとんど学内でとれたもので、製造過程も手作りでした。当初は学生食堂で販売していましたが、1976(昭和51)年から学外での販売も開始されました。ただ、生産量に限りがあることから“幻のアイスクリーム”とも呼ばれていました。そして2005(平成17)年に学内での乳牛飼育が終了したことから、アイスクリームの製造販売はいったん休止しました。

最初のパッケージは玉川学園の校章
1985(昭和60)年頃には学内の牧場
2000年代はカラフルに

しかし販売休止を惜しむ声が多かったことから、農学部生産加工室の植田敏允技術指導員が中心となり、その復活に取り組みました。学生と一緒に市場調査を行い、レシピ作りや原材料の選定を行っていきました。そして2年間が過ぎ、2009(平成21)年5月に現在の「たまがわハニーアイスクリーム ミルク&はちみつ」が完成したのです。

たまがわハニーアイスクリーム ミルク&はちみつ

3.生産加工班の学生により、新商品開発も

鹿児島久志農場実習 ぽんかん収穫

リニューアルされた「たまがわハニーアイスクリーム」は、安心、安全な商品としてお届けするため、製造を千葉県の工場に委託。ハチミツは国産品のみを使用し、生クリームも良質のものを厳選しています。こうしたレシピの作成や生産管理に関しては、現在も農学部の学生で構成される生産加工班が担当しています。そして現在は「ミルク&はちみつ」だけでなく、合計6種類のフレーバーがラインナップ。農学部の鹿児島久志農場で採れたポンカンを手絞りにした「ぽんかんハニーシャーベット」や、これまで培ったノウハウから生まれた「プレミアムバニラ」など、どれも学生たちの自信作です。学生の手によって生まれ、現在も学生が製造に携わる「たまがわハニーアイスクリーム」は、まさに大学ブランド食品を代表する商品です。

ぽんかんハニーシャーベット
プレミアムバニラ
たまがわハニーアイスクリーム ラインナップ
たまがわハニーアイスクリーム復刻版
 昭和45年の味 期間限定で発売

関連サイト

参考文献

小原芳明監修『全人』第800号 玉川大学出版部 2015年

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