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科学するTAMAGAWA TAPチャレンジコースに日本初の「チームチャレンジコース」登場!

2019.01.31

玉川大学・玉川学園では、幼稚部から大学まで「K-16」一貫教育の中で、「TAP(玉川アドベンチャープログラム)」を導入しています。キャンパス内で実施している学年に応じたプログラムのほか、教職大学院においても、教員養成プログラムにTAPを取り入れています。さらに、一般企業やスポーツチームなど学外組織・団体等のニーズや状況に応じて開発した研修プログラムも実施。その効果は学外にも広がりを見せ、リピート率も高くなっています。

TAPで重要な役割を果たしている施設が、低学年校舎と幼稚部園舎に隣接する小高い丘(経塚山)に設置されているチャレンジコースです。従来の「ハイチャレンジコース」に加え、2018年10月、このチャレンジコースに日本で初めてとなる「チームチャレンジコース」が完成しました。

新コースは1グループ最大8名で高所でのチャレンジが可能。8mの高さがある上段と5mの高さの中段にそれぞれ3つのエレメント(チャレンジの種類)が配置されており、最大6チームがチャレンジすることも可能です。

従来のハイチャレンジコースでは、高所で1〜2名がチャレンジを行い、他の参加者は地上で命綱を持ち支えるスタイルで行われていました。チームチャレンジコースでは参加者が装着する器具をワイヤーロープに取り付けるセルフビレイ(自分のロープによる安全確保)を採用し、高所でチーム全員がお互いを支え合うチャレンジができるようになりました。

「チームチャレンジコースの設置はTAPに対する学内外の様々なニーズに応えられるプログラムの多様化によるもの。もともと私たちが米国のアドベンチャー教育を視察した際にチームチャレンジコースを見学して『こういうのがあったらいいね』と構想を温めていました」と話すのはTAPセンターの村井伸二准教授です。
「新しいコースを得ることにより、これから変化していく社会に対して、さらなる多様性あるアドベンチャープログラムを展開できると確信しています。」(村井准教授)

チームチャレンジコースの新設により、これまで以上に多様なプログラムを実施できるようになったほか、みんなで高所まで登ってチャレンジすることで、お互い支え合う場面が増えてきたそうです。

TAPセンターの永井由美指導員は「従来のハイチャレンジコースでは高所で足がすくんで動けなくなる児童・生徒は少なくありませんでした。でも、8人のチームですとお互い支え合う安心感があるのか、怖がっていた生徒も頑張ってチャレンジできるようになります」と話します。

TAPセンター川本和孝准教授は「チームチャレンジコースの新設は指導する私たちにとってもチャレンジであり、アドベンチャーです。玉川の全人教育の一貫としてTAPの可能性をさらに広げていきたい。教育と社会のニーズに応じたプログラム開発によって地域社会、教育、ビジネスなど多様な領域で活躍できる人材養成を図っていきたいですね」と力強く語ってくれました。

新しいチームチャレンジコースは国内で先鞭を付ける存在なので、玉川学園にはわが国におけるその実践や効果を検証するミッションがあります。TAPセンターでは日々の実践を通してチームチャレンジコースに関するデータやケーススタディを蓄積していきます。

チームチャレンジコースのエレメント紹介

チャレンジコースの進み方には正解はありません。恐怖心や緊張感を感じる高所で仲間同士助け合いながらのチャレンジを体感することに意味があります。

【中段(高さ5m)】
  • チームログ

    2本のワイヤーに約1m間隔で渡された長さが異なる7本の丸太の上を歩きます。大人にとってはそれほど難易度は高くありませんが、子供たちにとっては一歩を踏み出すのにかなりの勇気が必要です。チームで渡る順番を考えたり、バランスをうまく取りながらチャレンジします。

  • ビームス

    上のワイヤーから吊るされた複数の角材をつかみながら足下のロープ上を進んでいきます。角材同士をつないでいるロープをまたぐ必要もあり、一人が角材をつかむとロープやワイヤーが引っ張られて、ほかの角材をつかんでいる人に影響が出ます。チームでどのように協力していくかがチャレンジの鍵です。

  • マトリックス

    ワイヤー上に設置された5枚の小さな板はいろいろな方向に動き、上に乗るとまったく安定感がありません。配列も不規則で命綱の場所にも制約されてまっすぐには進めません。チームで渡る難易度が高く、チームワークと戦略性が求められます。

【上段(高さ8m)】
  • クロスワイヤー

    複雑にクロスして張られたロープ・ワイヤーを抜けるチャレンジ。前に進むにはロープをまたぐ必要があり、どのルートで渡るか、どのワイヤーに命綱のフックを付けるかで難易度が大きく異なってきます。グループのメンバーがどのようにチームワークを働かせるかがチャレンジの鍵となります。

  • スインギングボックス

    ワイヤー上に設置された5つの箱。ぐらぐらした箱の上を協力しながら渡っていきます。高所で飛ぶ勇気を出すのはなかなか難しいのですが、その困難を乗り越えて仲間と息を合わせてチャレンジします。

  • チームトラバース

    ぶら下がった長短のロープなどを利用して進みます。ただし必ずしもロープにつかまる必要はなく、実はチームの仲間につかまった方が安定することもあります。恐怖心や緊張感がある高所でそのことに気づけるかがポイントとなり、お互いを信頼しながらゴールを目指すことを学ぶチャレンジです。

TAPフォーラム 2019 開催!
アドベンチャー教育:未来へ向けてのネクストステージ

チームチャレンジコースの体験なども実施され、時代が求めるTAPの新しいカタチを社会に向けて広くアピールしていきます。

  • 2019年
    3月23日(土)13:00-17:00
    3月24日(日) 9:30-17:00
  • 会場:
    玉川大学内 大学教育棟 2014 他

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