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2016年4月にスタートしたバイリンガルプログラム「BLES」。1~4年生の教員を対象に公開授業が行われました。

2016.12.06

世界が求める人材の育成を目的として、玉川学園では2007年、世界中の大学で入学資格として認められている教育プログラム「国際バカロレア(IB)プログラム」を導入。このIBの前段階として、2016年4月より、“母語である日本語を大切にしながら英語力を高める”バイリンガルプログラム「BLES(ブレス)」を1年生から、「BLES-K」を幼稚園から、それぞれスタートさせました。
そして今回、プログラム開始から7カ月が経過した11月14日(月)、15日(火)の2日間にわたり、1~4年生までの教員を対象に部内研修会としてBLESの公開授業を開催。すみれ組(4~9月生まれの児童)、ゆり組(10~3月生まれの児童)の授業をそれぞれ見学しました。

月曜2時間目、1年すみれ組の英語の授業。もちろん使用言語はすべて英語です。クリスティ・トストン先生の歌の掛け声で、子供たちは一緒に歌いながら着席。スムーズに授業が始まりました。授業を進めるのは外国人教員のトストン先生、子供たちを見回ってサポートするのは日本人の先生です。この日はネイティブの音楽の先生もサポートに入っています。

あいさつの後、壁に貼ってある英単語をみんなで読んでいきます。これはアメリカの1年生が学校で習うもの。am, all, are, at, ate, be, black…などの単語を一通り読んでから、トストン先生がピックアップしたのは“now”。「私が指示を出すので、“now”と言ったらその動作をしてください」と先生が子供たちに英語で要求します。“Jump, ……now!”“Clap, ……now!”“Sit down, ……now!”最初は“now”の掛け声の前に動作をしてしまう子もいましたが、すぐに「今よ!」を理解し、跳んだり拍手をしたり座ったり、全身を使って英語を体得していました。その後は壁の単語をいくつか先生が読み上げ、子供たちが手元のクリアファイルにホワイトボード用のペンでスペルを書き取ります。



次はアメリカの1年生が母語として英語を学ぶためのテキストを使います。“Sid was born to win. Sid scores and scores. Win, Sid, win!” scoreの意味がわからない子供たちに、トストン先生はサッカーボールを用意。ゴールキーパーを立たせて、ボールを蹴ります。「ゴールキーパーがボールを取ればno score、ボールを取らなければscore!!」みんな納得の表情です。教科書の音読はみんなで、ひとりで、ペアで、さまざまな形で行われますが、どんなときも大きな声ではっきりと読めていました。ペアワークの際は、互いに教え合う姿も見られました。
最後の15分はグループワーク。READING、WRITING、DICTIONARY、ENGLISH GAME、TOSTON(トストン先生)の5つのグループに分かれて課題を行います。READINGは日本人の先生と本を音読、WRITINGはテキスト内容の書き写し、DICTIONARYは新しく習った単語にイラストをつけてファイルにまとめました。ENGLISH GAMEは音楽の先生と英語のゲームで遊び、TOSTONはトストン先生と一緒にテキストの復習です。英語の授業は週に5回あるので、1週間で一通り課題をこなせるシステムとなっています。みんな一生懸命に取り組んでいました。

READING
WRITING
DICTIONARY
ENGLISH GAME
TOSTON(トストン先生とグループワーク)

研修会に参加した教員からは「短い時間で次々に活動内容が変化し、子供たちが飽きない工夫がされていて斬新だった」「英語の意味を動作化し、動きとともに覚える工夫はいいと思った」「ルーティンがしっかりしており、歌や掛け声で集中させることが習慣化していた。これは英語、日本語関係なく大切なことなので、自分自身の授業でも参考にしたいと思った」「グループワークがしっかりとできていた。指導者が一人だと限界はあるが、やり方次第だと思うので工夫して取り入れてみたい」などの感想が寄せられました。

BLESはまだ始まったばかり。子供たちは全員英語を聞き取れていますが、発話には個人差があります。学年が上がるにつれて子供たちがどのような成長を見せるのか、今後もレポートしていきます。

関連記事:科学するTAMAGAWA 2016年4月からスタート、半年が経過したバイリンガルプログラム「BLES」の教育活動

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