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学内産の夏みかんをマーマレードに。今年も農学部生産加工班の力作を「大学は美味しい!!」フェアに出品します【パッケージデザイン情報を追加しました】

2017.05.18

農学部公認の生産加工班は、食品の開発や製造に興味を持つ農学部の学生が集まり、加工食品の生産などに取り組んでいます。学生各自がテーマを持って活動に取り組むだけでなく、コスモス祭やオープンキャンパスなどの行事に向けてオリジナルの商品の開発・加工も行っています。
今回は購買部の新商品として、学内で穫れた夏みかんを使ったマーマレードを販売することとなり、その商品開発と一次加工を生産加工班の学生たちが担当しました。

今回は幼稚部と研究・管理棟に植えられた木から穫れた夏みかんを加工していきます。収穫は幼稚部の木からは幼稚部園児たちが、研究・管理棟の木は生産加工班の学生たちが担当しました。加工の工程としては、よく洗った夏みかんを二分割し、搾汁することで果皮と果汁に分離。果皮は、薄皮を剥いて細切りにして蒸し、水洗いを繰り返し苦みを抜き、水切りをした上でパックに詰め、冷凍します。一方の果汁は漉したあとパックに詰め、こちらも冷凍していきます。こうやって一次加工した原材料をジャムメーカーへ持ち込み、学生が設定した分量で砂糖やペクチンを加えることで、商品が完成します。

幼稚部の木から収穫する園児たち
研究・管理棟の木から収穫する学生たち

エアシャワーで厳重に衛生管理が行われるフードサイエンスホールの地下一階の加工室では、生産加工班のメンバーが一次加工に取り組んでいました。搾汁する学生、薄皮を剥く学生、そして果皮を細切りにする学生と、流れ作業で進められています。
その手際の良さもさることながら、加工における工程でさまざまな配慮や工夫が盛り込まれていることにも驚かされます。たとえば果汁をパック詰めした後にペンで品種や分量を書き込みますが、パックの開け口が左に来る面に記入します。これは加工業者の方が内容を確認した後に作業に入りやすいための配慮なのだそうです。また加工で使用する備品は紛失などのミスを防ぐため、ペン1本に至るまで保管場所が決まっています。こうした工夫は、生産加工班での活動を通して受け継がれてきた改善で、作業中は必ず一人が全体を見回す役となり、作業に無駄はないか、改善できる点はないかを常にチェックしています。また、今回は学内で穫れた夏みかんを自分たちで加工するということもあり、「実際に包丁で切ってみると、幼稚部で穫れた夏みかんのほうが研究・管理棟のものよりも果皮が柔らかいです。これは陽当たりの良さが影響していると思います」という学生も。このように、収穫場所が明確な食材を自分たちで加工することから生まれる気付きも多かったようです。

今回の夏みかんマーマレードの一次加工の中心となって活動した武井幸さん(生命化学科3年)と栁沢志歩さん(生命化学科3年)に話を聞いてみました。「生産加工班の活動で常に気を配っているのは異物混入を防ぐことと、殺菌の徹底です。また今回のポイントは果皮を手切りで行うことですね。半球状の果皮は機械だと均等に切ることができず、苦みが残ります。そこでメンバー総出で包丁を使って切っています(武井さん)」、「市販品のマーマレードよりも果皮が多く使われている点が、私たちのマーマレードの特長です。果皮と果汁に砂糖やペクチン、水を加えるのですが、メーカーの方にも分かりやすいよう、区切りのいい分量で配分を考えました(栁沢さん)」。学生が持ち込んだ原材料を使って食品加工を行ってくれるメーカーは多くはなく、ご厚意と、これまで生産加工班の学生たちが築いてきた実績で、今回もマーマレードを作ってもらうことになりました。
さらに、ジャム瓶の商品ラベルは芸術学部メディア・デザイン学科の4年生がデザインしており、ワンキャンパスにある玉川大学・玉川学園ならではの連携が実現しました。この夏みかんのマーマレードは限定50個で、5月18日(木)~23日(火)に新宿高島屋で開催される「第10回 大学は美味しい!!フェア」で販売される予定です。

TOPIC

パッケージデザインについて
パッケージデザインは、芸術学部メディア・デザイン学科4年生の佐羽星香さんが担当しました。デザインコンセプトを佐羽さんに聞きました。

豊かな自然にあふれた教育環境である玉川学園のキャンパスを「調和と豊かさ」、「実りを享受する喜び」、そして「健康」、「明るさ」をキーワードにしてデザインのコンセプトを考えました。
学内で採れる夏みかん・ヤマモモ・キウイ・ブルーベリーの実を象徴する各色彩と結実を象徴する丸い形を基本型として使いました。構図は平面的にも立体的にもつながっている奥行き感を「豊かなキャンパスの広がり」、「夢に向かって進もうとする意志」「味わい深い味覚の奥行」を表現しました。

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