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経営学部の「経営塾」に、FC町田ゼルビアのGMが登場。学生たちがゼルビアへ経営面からの提案プレゼンテーションを行いました。

2018.06.21

地域連携事業の一環として、サッカーJ2リーグに所属するFC町田ゼルビア(以下「ゼルビア」)とオフィシャルスポンサー契約を結んでいる玉川大学・玉川学園。玉川大学サッカー部の指導やインターンシップのほか、玉川学園9-12年生への講義、幼稚部園児から4年生の希望者を対象にした延長教育プログラムなど、幅広い内容で教育連携プログラムを行っています。またゼルビアの選手がTAPを通じてチーム力を強化するなど、玉川大学・玉川学園が持つ教育リソースの活用も行われています。
こうした中、本年度は経営学部がゼルビアと連携して授業を展開。GM(ゼネラルマネジャー)の唐井直氏にご登場いただき、プロサッカーチームをマネジメントの面から考えていきました。

今回教育連携を行ったのは経営学部が開講している「経営塾」という授業です。この授業ではビジネスの最前線で活躍する企業のトップの方々を招き、自らの体験を通してグローバル時代の日本のビジネスに必要なものは何なのかを語っていただいています。Jリーグの複数のチームで強化担当責任者や編成部長、GMなどを歴任したほか、公認会計士として監査法人に勤務した経験もある唐井GMは、この授業には、うってつけの方です。
唐井GMの「経営塾」では、2回にわたり講義が行われました。4月24日(火)の1回目の講義では、ゼルビアのSWOT分析という事前課題を与えられていた学生たちが、グループに分かれ、共同学修した結果をプレゼンテーションしました。

その後、唐井GMがゼルビアを含めたJリーグのクラブの経営方針や、海外のビッグクラブの事例などについて説明。その上でゼルビアが現在のJ2からJ1に昇格するために必要な条件を洗い出し、どのような方策が考えられるかを考えていきました。また、唐井GM自身のSWOT分析を披露していただきました。そして「J1に挑戦するために必要な15億円を稼ぐ施策を考える」「玉川大学マッチデーに1万人集客するには」という具体的なテーマが設定されました。学生たちは5、6名でチームを作り、それぞれにプランを検討しました。

  • SWOT分析…この分析方法は組織を「強み(Strength)」、「弱み(Weakness)」、「機会(Opportunity)」、「脅威(Threat)」にカテゴライズし、要因を分析するというもの。

そして2回目の講義として5月22日(火)に各チームが考えたプランのプレゼンテーションが行われました。
プレゼンテーションでは各チームのメンバーが登壇。3分という持ち時間の間に、自分たちのプランを説明していきます。たとえばスタジアムへのアクセスなどの課題点の改善を考えたチームは、無料バスの運行やファミリー層向けの施策などを提案。この他にも、よりグラウンドに近いエキサイトシートを設置する案や、女性の集客を狙って化粧品メーカーと協働で応援用メイクを開発するといった案、小型複合商業施設の設置や地元野菜の販売といった案も提案されました。また学生らしい発想としてはSNSの活用のほかに、スタジアムへ行くこと自体をフェスと捉えるという案もありました。この他にも玉川大学との連携を一層深め、学生インターンを積極的に登用し、大学側としてもこの活動を単位として認定するといったプランも提案されたり、中には「ホストクラブを作って選手がお店に出て接客する」といった案を出したチームも。これには「非常に斬新な案だけど、選手はシーズン中の飲酒は禁止だからなぁ」と、唐井GMが苦笑いする一幕もありました。

すべてのチームのプレゼンが終わり、唐井GMからの講評がありました。
「どのチームのプレゼンテーションも学生らしい視点が含まれており、とても興味深かったと思います。最近の音楽業界ではCDよりもライブが重要なコンテンツになっていますが、サッカーもまさに同じ。スタジアムが一体となってチームを応援する昂揚感はまさに“ライブ”ですし、スタジアムでしか味わえないものです。ですからゼルビアにとっても集客、中でもリピーターを増やすことが何よりも重要なんですね。これを実現させるためにはゼルビアがより地域に密着し、町田の『公共財』のような存在になる必要があると考えています。また毎年『玉川大学マッチデー』を開催していますが、より緊密な連携をとるのであれば、たとえば玉川大学マッチデーを第2のコスモス祭と捉えて、学生の皆さんにもより積極的に参加してもらうということも考えられますよね。そのためには私たちゼルビア自体が、コンテンツとしての魅力を今以上に増していかなければなりませんが」と唐井GM。「学生さんからの提案の中には、すでにFC町田ゼルビアとして取り組んでいるものもありますが、実際に行う際の調整事項やコスト感なども、スタジアムに来て肌で感じていただけると嬉しい」と補足しながらも今回のプレゼンテーションの内容は「今後の参考にさせてもらいたい」と語ってくれました。

そしてこの日のプレゼンテーションの最優秀賞には、スタジアムに来たことのない人の背中を押すために「マッチデーは玉川大学の授業と位置づけ、学生はインターンシップとして参加する」、「町田駅でゼルビアをアピールし認知度を高める」、「近隣の駅からシャトルバスを運行する」といったプランを提案したチームが選ばれました。このチームのメンバーは、5月27日(日)に開催されたゼルビアの玉川大学マッチデー当日には、昨シーズンまで現役Jリーガーであり、今シーズンからゼルビアクラブPRリーダーの平本一樹氏の案内により、ゼルビアスタッフの活動にインターンシップ形式で参加しました。

単に経営トップのお話を伺えるだけでなく、自分たちの考えたプランを提案する機会を得られた今回の「経営塾」。玉川大学は、ゼルビアとの教育連携を通して、今後もこうした機会を増やしていきたいと考えています。

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